疳の虫[語句情報] » 疳の虫

「疳の虫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

疳の虫の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
食魔」より 著者:岡本かの子
たり、一口|蕎麦を松江風に捏ねたりして、献立に加えた。ふと幼いとき、夜泣きして、疳の虫の好く、宝来豆というものを欲しがったとき老僧の父がとぼとぼと夜半の町へ出て....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
やなんですって。妙な癖で、着物を着せてもすぐ脱いで、ああしてはだかで寝るんです。疳の虫のせいでしょうよ。」とさり気なく言ったが、坊やは泣き声を出して、 「うそだ....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
と、銑吉との間へ入って腰を掛けた、中でも、脊のひょろりと高い、色の白い美童だが、疳の虫のせいであろう、……優しい眉と、細い目の、ぴりぴりと昆虫の触角のごとく絶え....
妖怪学」より 著者:井上円了
り。 マジナイ療法 余、マジナイの種類を集めたる小冊子を読み、その中に「小児の疳の虫を取るマジナイ」と題する一項あるを見る。その法、実に奇にして怪しまざるを得....