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疾苦
「疾苦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
疾苦の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
里、三十里である。何事を本庁に届けるにもその道を踏まねばならぬ。それだけでも人民
疾苦の種である。半蔵らの請書はその事にも言い及んであった。東北戦争以来、すでにそ....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
その以北には及んでおらぬ。これはその以北の地が当時兵乱の巷となること少く、土民の
疾苦多からざりしという理由もあるべく、必ずしもこれによって、奉行施政の及ぶ北限を....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
。へたに蛍やきりぎりすなんぞ飼うと、永牢だろうよ」 江戸の庶民は、法の重圧や、
疾苦を、こんな冗戯や洒落でまぎらす術のみ知って、「なぜ人間が」とは考えなかった。....