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「病歴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

病歴の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:島木健作
ようものなら、すぐにそれに応じて進んでべらべらとしゃべり出し、自分の犯罪経歴から病歴までをへんに悲しそうな詠嘆的な調子で語って聞かせ、相手の好奇心を満足させるの....
一足お先に」より 著者:夢野久作
当病院の標本に頂戴出来ませんでしょうか。無論お名前なぞは書きませぬ。ただ御年齢と病歴だけ書かして頂くのですが、如何でしょうか……イヤ。大きに有り難う。それでは…....
手術」より 著者:小酒井不木
の始まるのを待って居りました。 最初に先生は、当の患者を連れて来て、一通りその病歴を御話しになり、子宮繊維腫と診断なさった理由を、いつもの通りの、歯切れのよい....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ついては知りません。 入沢達吉博士が死にました。科学者として、死後に、入沢達吉病歴として四十年間の病歴が書かれていた文書が発見され、幼児脊髄マヒをしたことがあ....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
たに相違なく、彼は意志によって、抑圧につとめていたのであろうと思う。(彼が鬱病の病歴があったことは、雑誌に発表された調書にも明記されている)ストがあったり、三国....
二重人格者」より 著者:小酒井不木
れたのも当然のことであった。 博士は、両親に連れられて来た八九郎を診察し、その病歴を委しくきいてから、両親に向って言った。 「なに大丈夫ですよ。たとい人格交替....
」より 著者:岡本かの子
な恥らいを四方の人に見せておどおどした。 診察室の入口の一角を衝立で仕切って、病歴ノートを控えた若い医員が椅子に坐って居た。看護婦は男患者を其処へ連れて行った....
日を愛しむ」より 著者:外村繁
、診察室へ入る。口腔外科から内科へ私の診察を依頼する形式で、その依頼状には私の前病歴が記されてあったらしく、内科の医師の態度がひどく慎重であることが、一見してよ....