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「病没〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

病没の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
、体格にかけては関脇は確かとの評あり。しかしその肥大も実は五六年前|前夫|通武の病没したる後の事にて、その以前はやせぎすの色|蒼ざめて、病人のようなりしという。....
糸車」より 著者:寺田寅彦
祖母は文化十二年(一八一五)生まれで明治二十二年(一八八九)自分が十二歳の歳末に病没した。この祖母の「思い出の画像」の数々のうちで、いちばん自分に親しみとなつか....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
はどうしたろう? お錦の身の上にも変化があった。まず許嫁の伊太郎が、肺を病んで病没した。そうして大家伊丹屋は、維新の変動で没落した。 そこで、お錦は自然の勢....
和算の社会的・芸術的特性について」より 著者:三上義夫
来のものを一般化し、理論的に考察し、新しい工夫を加えたことに存する。惜しいかな、病没の二十二、三年前から、おそらく神経の疾患のためであったらしく、その研究の意義....
茶の本」より 著者:岡倉由三郎
みずから誇るボストンの地に多くの知己を得た。そして翌明治三十七年以降は大正三年の病没の年に至るまで、そこの世界屈指の美術博物館に、日本およびシナの部の首脳として....
金山揷話」より 著者:大鹿卓
しつつあるように思われる。もちろんこの間に、私達は数名の同窓を失った。或るものは病没し、或るものは炭坑変災の犠牲となった。また或るものは満洲の奥地へ資源調査に乗....
三国志」より 著者:吉川英治
、七度戦って七度勝つといった按配であった。ところへまた、黄賊の総帥張角が、陣中で病没したため、総攻撃に出て、一挙に賊軍を潰滅させ、降人を収めること十五万、辻に梟....
山の人生」より 著者:柳田国男
或いはまた清悦であろうともいった。元禄六年の二月十八日に、白石在の某家でたしかに病没したのだが、それから十何年ののち、或る商人が京都に旅行して、途中で白石翁を見....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
賛次郎は大戦中陸軍大尉の資格で糧秣廠に通っていたが、疲労のため昭和十九年四月八日病没。長男庸太郎も三十三年三月十四日に病いで失った。二人の息子の生母とも別れ、大....