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病竈
「病竈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
病竈の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「風知草」より 著者:宮本百合子
た。 「いかが?」 「案外だった」 「そんなによくなっていたの?」 「いい塩梅に
病竈《びょうそう》がどれも小さかったんですね」 吉岡が煙草に火をつけながら云っ....
「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
て確めて置いた夫の特徴を悉く備えていたからである。たとえば内臓にしても、左肺門に
病竈のあることや、胃が五センチも下に垂れ下っていることなどを確めた。(夫の外にも....
「風立ちぬ」より 著者:堀辰雄
、左の胸にはそれらが殆んど何も見えない位、大きな、まるで暗い不思議な花のような、
病竈《びょうそう》ができていた。 「思ったよりも
病竈が拡がっているなあ。……こん....
「程よい人」より 著者:豊島与志雄
しまうのである。だが、嘘はあまりない。母の病気というのも本当だ。母は右肺に結核の
病竈がある。もう可なりの年配だし、患部は固まっているので、さし当って心配なことは....
「アインシュタイン」より 著者:寺田寅彦
え込んだ。その手術で物理学は一夜に若返った。そして電磁気や光に関する理論の多くの
病竈はひとりでに綺麗に消滅した。 病源を見つけたのが第一のえらさで、それを手術....