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「病難〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

病難の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
国使節クローフォードは、シャム王の白象|厩《べや》に二猴をも飼えるを見問うて象の病難|除《よけ》のためと知った由。 民俗 (1) 有史前の民は多く野....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
よって命を殞《おと》すことのあり得べきお方ではない、もし先生が死なれたとすれば、病難、剣難のほかの、人間の手ではどうしても防ぎきれない天災によって殺されたと思う....
星女郎」より 著者:泉鏡花
、極めて普通な諺が、記憶から出て諭す。諭されて、直ぐに蹈出して去ろうとしたが……病難、危難、もしや――とすれば、このまま見棄つべき次第でない。 境は後髪を取っ....
雪柳」より 著者:泉鏡花
形ない悪業、罪障、それを滅するこの灸の功力ぞに。よって、秘法やぞに。この法は、業病難病、なみなみならぬ病ともまた違うて……大切な術ゆえに、装束をあらためて、はじ....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
有ろう、不図|邂逅うことが有るけれども、旅へ出て難義をなすっておいでの様子、殊に病難も見える」 と云われ、重助は力を得たから立帰って、仙太郎や政七へも此の話を....
つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
康はいかがです。現在別に御《お》わるいところがないのなら、無論近い将来にもさして病難があるとは思われません。現在は唯今《ただいま》も申上げたように波瀾《はらん》....