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痔
「痔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
痔の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
「なに言うねん。もったいない。きょう日炭一俵なんぼする思てるねん」 安二郎は
痔をわずらっているので、電気座蒲団を使っている。その電気代がたまったものではない....
「温情の裕かな夏目さん」より 著者:内田魯庵
の家に来られたことがあるが、「一カ月ぶりで他家を訪ねた」と言われた。その頃は多分
痔を療治していられたかと想う。生れて初めて外科の手術を受けたとのことで、「実に聊....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
貼ってある。ボラギノール」と私は辛うじて、薬の名を読んだ。 「ボラギノールって、
痔の薬じゃないか」 帆村は、謎々の新題にぶつかったような顔付をして、一寸首を曲....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
のよ」 「まあどうして?」 「どうしてといってネ、この方、つまり……あれなのよ、
痔が悪いんでしょ。それでラジウムで灼いているんですわ。判るでしょう。つまり肛門に....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
きは、それでもかなり今戸の川ぷちに家が残ったものだ。今度は完全に焼けてしまった。
痔の神様ももちろんなし。 ◯浅草の田中さん、早期に言問橋を渡って左折し(牛の御前....
「わが町」より 著者:織田作之助
事訊くけど、おまはん字イはどないだ?」 「良え薬でもくれるのんか。なんし、わての
痔イは物言うても痛む奴ちゃさかい」 字と
痔をききちがえて、羅宇しかえ屋のお内儀....
「芥川の事ども」より 著者:菊池寛
は、かなり彼の心身をさいなんだ。神経衰弱から来る、不眠症、破壊された胃腸、持病の
痔などは、相互にからみ合って、彼の生活力を奪ったらしい。こうした病苦になやまされ....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
かった。僕は思わず顔をそむけ、広い横町を曲って行った。が、暫らく歩いているうちに
痔の痛みを感じ出した。それは僕には坐浴より外に瘉すことの出来ない痛みだった。 「....
「北斗帖」より 著者:違星北斗
ガッチャキの薬を売ったその金で 十一州を視察する俺 ガッチャキは
痔 昼飯も食わずに夜も尚歩く 売れない薬で旅する辛さ 世の中に薬は多くあるものを....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
てみると、薬九層倍以上だ。 たちまち丹造の欲がふくれて、肺病特効薬のほか胃散、
痔の薬、脚気良薬、花柳病特効薬、目薬など、あらゆる種類の薬の製造を思い立った。い....
「妖怪学」より 著者:井上円了
ること神のごとし。歌は一遍よみ、「あびら……」は三遍唱うるなり。 (一〇)
痔疾を治する呪術 茗荷をとりて信心にいのり、一生茗荷を食すまじき願をたつれば、....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
たに御無沙汰していた間、私はまた不幸にとらえられていました。私は九月の上旬から穴
痔という性質のよくない病気に苦しめられて、今日もなお苦しんでいます。その間二度手....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
べて板敷きであった。船中、一個の蒲団付きまたはトウ付きの椅子、腰掛けのなきには、
痔持ちの拙者は閉口した。たびたび乗り慣れたる人は、自分用の椅子を持参しておる。 ....
「わが町」より 著者:織田作之助
きまっけど、おまはん字ィはどないだ?」 「良え薬でもくれるのんか。なんし、わての
痔ィは物言うても痛む奴ちゃさかい。」 「あれくらい大きな声出したら、なるほど痛み....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
家事も切りもりし、それこそ女子従業員以上の働きである。しかしお静は半年ほどたって
痔をわずらい、寝込んでしまった。私はやせ細ったお静を背負い病院に連れていったが、....