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痔疾
「痔疾〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
痔疾の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
な》んとか云うものでもおやんなせえ」 文「これは彼《あ》の女の自筆か」 森「
痔疾《じしつ》なんざアありやせんや、瘡毒《とや》に就《つい》て仕舞っているから」....
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
ならぬ己れの同僚たち、くちさがない連中の言い草ではないが、胸には年功記章、腰には
痔疾にすぎなかった。とはいえ、彼に対して何の注意もはらわれなかったというわけでは....
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
お気の毒です。嗅ぎ煙草でも一服いかがです? 頭痛や気鬱を吹き払いますし、おまけに
痔疾にも大変よろしいんで。」こういいながら広告係は、コワリョーフの方へ煙草を差し....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
ところが或日のこと、漢青年は困ったことに出逢ってしまった。それは不図彼が、生前|
痔疾を病んだことを思い出したのだった。気をつけていると、寝具や、床の上までもその....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
んでいる。両手を振りながら歓呼をもあげている。その一人が伯父の寿平次だった。長い
痔疾の全治した喜びのあまりに、同病|相憐んで来た伯父たちは夢中になって河岸をかけ....
「仮装人物」より 著者:徳田秋声
の繋がっている、そのころ新調のお召を着て出て行った。多少結核性の疑いもあるらしい
痔疾のためか、顔が病的な美しさをもっていて、目に潤んだ底光りがしていた。少なから....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
右手当向併に海岸防禦之儀、手厚取計可申心得に候得共、私事六十余歳罷成、其上持病の
痔疾差起候節者、致難儀候間、嫡子修理大夫(斉彬)儀、年齢に罷成候に付、厚申含家督....
「随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
《いちじく》の葉を、朝に晩に採っては、煎じて、飲んでいる。 宿痾《しゅくあ》の
痔疾には無花果の葉が、何よりよいとて、先代柳亭市馬が、かねがねこれを採り用いてい....
「妖怪学」より 著者:井上円了
ること神のごとし。歌は一遍よみ、「あびら……」は三遍唱うるなり。 (一〇)
痔疾を治する呪術 茗荷をとりて信心にいのり、一生茗荷を食すまじき願をたつれば、....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
○便秘者に菓物《くだもの》野菜牛乳等を与うべし、煮たる杏は最も便通に功あり。 ○
痔疾には一時に多食するを禁ず。また芥子、胡椒、葡萄酒、珈琲、蜂蜜未熟の菓物柿等を....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
覚えませんが丁寧《ていねい》に致しますとどういう風に拵えます」 ○ゼラチンは
痔疾の薬なり。出血を止む。 第二百八十三 葡萄豆《ぶどうまめ》 お登和嬢「....