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痛くも痒くもない
「痛くも痒くもない〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
痛くも痒くもないの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
血判ではない、爪の間をちょいと切って、血が染んだのを手前の姓名の下へ捺すだけで、
痛くも痒くもない」 源「へえ何うかしてさゝくれや何かを剥くと血が染みますことが…....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
いことも痒《かゆ》いこともあるめえじゃねえか」 「おかしな米友さんだこと、それは
痛くも痒くもないけれど、少し都合があって誰にも見られたくないのだから、そのつもり....
「頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
兵に殺される、辮子を付けておけば長髪賊に殺される。 どれほど多くの中国人がこの
痛くも痒くもない髪のために苦しみを受け、災難を蒙り、滅亡したかしれん」 Nは二....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ひけよう。明日のヒルから加助が来てくれるから、と、いかにも私たちの居なくなるのを
痛くも痒くもないような云い方でした」 「お前は死体をみて土蔵をとびだしてから、ど....
「魔都」より 著者:久生十蘭
から、あなたに偏狭な人間だと思われようが陰険なやつだと誹《そし》られようが、一向
痛くも痒くもないのです。従ってその点に関するお返事は申し上げぬことにしましょう。....
「真珠の首飾り」より 著者:神西清
ことはないかな?』 ――さっき申しあげた通りです。というのはつまり、僕としては
痛くも痒くもないということです。もっとも、たった一つお願いがあるんですが……』 ....
「ムツェンスク郡のマクベス夫人」より 著者:神西清
よ。」 「なるほどそりゃあ、ねえカテリーナ・イリヴォーヴナ、あんたにして見りゃ、
痛くも痒くもないことかも知れませんや。だがね、少なくともあっしの身にしてみりゃあ....