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痛撃
「痛撃〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
痛撃の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
年五月、大阪にて発行せし『奇抜と滑稽』第一号四頁に、左の如く記述して、円本流行を
痛撃した事があった、専断的の批判と予言、果して的中したか否かを見て貰いたい(順序....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
勃たる民族自主の意識を燃え上らせ初め、国産奨励から、産業合理化、唯物的資本制度の
痛撃、腐敗政党の撲滅、等々々のスローガンを矢継早に絶叫し、精神文化を理想とする生....
「同志小林の業績の評価に寄せて」より 著者:宮本百合子
ような同志小林の闘争のための論文は、右翼日和見主義者にとって身をかわすに余地ない
痛撃であった。それにもかかわらず、右翼日和見主義者とその眷族調停派たちは、自身の....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
始末をせめてはこゝで、というわけであろうが、ところが、こゝに、さらに、はからざる
痛撃をくらった。 意外や、衣子がキリキリとマナジリを決し絶縁を言い渡す。財産横....
「魔都」より 著者:久生十蘭
とっては可笑しいどころの騒ぎではない。とりわけ真名古にとってはこれは思いもかけぬ
痛撃だった。
昨日の午前ここへ検証に来て、料理場のこの壁の修復個所を見たとき、....
「水晶の栓」より 著者:新青年編輯局
や長靴の尖でドーブレクの向脛に得意の一撃を与えた。結果は彼が最初に敵の腕に与えた
痛撃と同様、ウムと苦痛に呻く刹那の隙を得たりとばかりドーブレクの喉と頸に両手をか....
「蝸牛の角」より 著者:和辻哲郎
の労働を怠ることなくしてはこの老人の饒舌に耳を傾けることができない。そうして父が
痛撃しようと欲する過激運動者のごときは一人も目に入らないのである。そういう人間が....
「三国志」より 著者:吉川英治
上、さんざんの態で逃げ崩れてくる道を、さらに、関興、張苞の二軍に、完膚なきまで、
痛撃された。 夜明けと共に曹真の本陣に、西から南から北からと、落ち集まってきた....