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痛罵
「痛罵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
痛罵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ゆず湯」より 著者:岡本綺堂
ほろびてゆくいわゆる江戸っ子の運命をわたしは悲しく思いやった。お祭りの乞食芝居を
痛罵した阿母さんは、鬼ばばあと謳われながら死んだ。清元の上手な徳さんもお玉さんも....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いるのか、わけもなく癇癪《かんしゃく》筋をふくらませて、おそろしくいけぞんざいな
痛罵《つうば》を右門に浴びせかけました。 「めくら役人めが、なにょぬかしゃがるか....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ろびてゆく、いわゆる江戸っ児の運命をわたしは悲しく思いやった。お祭りの乞食芝居を
痛罵した阿母さんは、鬼ばばァと謳われながら死んだ。清元の上手な徳さんもお玉さんも....
「老中の眼鏡」より 著者:佐々木味津三
、堀織部正恩顧の者共なぞに恨みをうける覚えはないわっ。人が嗤おうぞ。――行けっ」
痛罵と共に、姿は駕籠に消えた。――堀織部正は先の外国奉行である。二月前の去年十一....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
最終の三大作をなすもので、主としてドレフュース事件を仕組み、仏国ローマ教の害毒を
痛罵し、初等教育制度改善の必要を叫んだものである。このごろロイテル電報などが毎度....
「二合五勺に関する愛国的考察」より 著者:坂口安吾
かった。彼らは配給の行列で配給係のインチキを呪ったり、ときには大いに政府の無能を
痛罵して拍手カッサイしている自分の方を自分だとおもっており、カイビャク以来の大奇....
「不周山」より 著者:井上紅梅
時に賑やかなところにいって、小さいのを探すこともあったが、見ているものが冷笑し、
痛罵し、また取っては逃げ、ある時のごときは彼女の手に咬みつきさえするのであった。....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
る商売であって、ことに女の内職としてはこの上もない適当な仕事である。ある悪口屋は
痛罵して曰く、パン屋の内儀さんは大概妾であると。たしかに一部を穿った真理である。....
「雪の宿り」より 著者:神西清
、それを糊塗せんが為の詩禅一致だ。済世の気魄など薬にしたくもない。俺は夢厳和尚の
痛罵を思いだす。『五山ノ称ハ古ニ無クシテ今ニアリ。今ニアルハ何ゾ、寺ヲ貴ンデ人ヲ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
だ。実行だよ。不思議というのは実行の成績に待つべきものだ。こういっておれを言下に
痛罵するかも知れない。 杜甫に「飲中八仙歌」がある。気象が盛んで華やいでいる。....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
究論者などは、口を開けば官吏の腐敗、上流の腐敗、紳士紳商の下劣、男女学生の堕落を
痛罵するも、是が救済策に就ては未だ嘗って要領を得た提案がない、彼等一般が腐敗しつ....
「子規居士と余」より 著者:高浜虚子
。殊に教授は意地悪く余に読ませた。そうして常に下読を怠っていた余は両三度手ひどく
痛罵された。それからまた体操の下手な余は殊に器械体操に反感を持っていた。ある時、....
「熱情の人」より 著者:久保栄
うなポリチカル・シアタアとしての傾向を帯びなかったとしても、これらの左翼理論家の
痛罵を浴びながら、なおかつ、隠忍自重して多難な新劇劇場の経営に努力し、他日の大成....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
に強い執着を持っている江戸以来の観客は、これを一種の邪道のように認めて、ある者は
痛罵した。ある者は冷笑した。 この芝居はわたしも母や姉と一緒に見物したが、一番....
「大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
も拘わらず、其言葉のもつユーモアの為めに人を怒らしめぬ徳がある。素人のする漫談を
痛罵して「結び目なき話の尻は走ったままの電車であり、幕の閉まりそこねた芝居でもあ....