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痩せ地
「痩せ地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
痩せ地の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ぐらいは見廻りに行って、二人の風変りな男女の生活はよく心得ているが、二人は山腹の
痩せ地をよく耕して、苦しい生活もしていないし、陰のある生活もしていない。オタツは....
「フシギな女」より 著者:坂口安吾
ながら、目の下を流れる川を山の出口でチョイとふさぐことを考える。山というものは、
痩せ地を営々と人が汗するよりも湖水にした方が清潔だね。資源をつくる所以でもあり、....
「脚」より 著者:吉川英治
が出て、正直者が、獄門に梟かるだけのもんで、領主は領主、百姓は百姓、これや元々、
痩せ地の上の台所喧嘩でがす。そんな、一揆のお先棒にかつがれて、河原で首をぶち斬ら....
「押入れ随筆」より 著者:吉川英治
たちの土壌を不幸だとは思っていないように、吉野村の梅にはまた、毅然として、独自な
痩せ地の枝ぶりや香気を誇っているらしい風趣があった。ここの梅作りの習慣では、梅の....