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痩せ腕
「痩せ腕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
痩せ腕の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「両国の秋」より 著者:岡本綺堂
「あ、姐さん。どうなさるんです。ひどいことを……」 振り放そうともがくお此の
痩せ腕を、お絹は挫《ひし》ぐるばかりに片手でしっかり掴みながら、片手で箱をとんと....
「縮図」より 著者:徳田秋声
はんに纏まった金を拵えろと言ってみたところで、出来る気遣いはありゃしない。芸者の
痩せ腕で男の難儀を救う、そんな無理なことは言わないが、お前はんにできることだった....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
違いの河原者、しかも、世の中に名も聞えぬ、生若《なまわか》い身にはございますが、
痩せ腕ながら菊之丞、屹度、雪太郎坊っちゃまを、お預かりいたし、必ず御無念を、この....
「探偵戯曲 仮面の男」より 著者:平林初之輔
回し者だな。お気の毒だが我が輩はもう少し年貢をおさめるわけにはいかんのだ。君らの
痩せ腕でつかまるようなこって、まっ昼間、こんな危ないところへ、うかうか顔が出せる....