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痴る
「痴る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
痴るの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
してるというんですよ」 「ど、ど、どんな話だ」 「なあにね、そんなことあっしに愚
痴るほどがものはねえと思うんですがね、なんでもあの質屋の近所に親類づきあいの古道....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
と君、遊蕩を控えて貰いたいね。 昨日も君の母様が来て、つくづく若様の不始末を愚
痴るのが、何だか僕が取巻きでもして、わッと浮かせるようじゃないか。 高利を世話....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
てしまいました。中には、赤耀館にフラフラ迷い込んで来たことを一代の失敗のように愚
痴るひともありましたし、又、医師は心臓麻痺で頓死したというからには普通の病死であ....
「猿飛佐助」より 著者:織田作之助
状したが、佐助の姿ははやどこかへ消えてしまっていた。 楓は泣けもせず、三好に愚
痴るよりほかに成すすべもなかった。 「三好様が法螺を吹かれたゆえ、佐助様は逃げて....
「案内人風景」より 著者:黒部溯郎
弥曾太郎の女房だ。頼もしかった弟の死を、どんなに諦めようとしても諦らめられぬと愚
痴る。劍の小屋の源次郎が当時の話をしてくれる。 その骨肉や、先輩たちの、「山師....
「三国志」より 著者:吉川英治
そこに若年の一朝臣が、独りで杯をあげ、白面に紅潮をみなぎらせて、人々が泣いたり愚
痴るのを、さっきからおかしげに眺めていた。 王允は、その無礼をとがめ、 「誰か....
「俗臭」より 著者:織田作之助
が、翌日もカフェー遊びはかゝさなかった。酔えば女給を相手に何ごとかをぼそ/\と愚
痴るのだ。毎夜必ずビールを五六本、酒を五六合、チャンポンにのんだ。それ位のんでも....