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「痴夢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

痴夢の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
女の決闘」より 著者:太宰治
喜を、五体しびれる程の強烈な歓喜を感じている様子であります。神を恐れぬこの傲慢、痴夢、我執、人間侮辱。芸術とは、そんなに狂気じみた冷酷を必要とするものであったで....
文化祭」より 著者:坂口安吾
ますわ」 静寂な自然も三文の値打もない。抒情的感銘を唐竹割りにされたから信二も痴夢から目がさめたが、なに目がさめれば借金とり撃退はお手のもの、これぞ人生のよろ....
梅雨晴」より 著者:永井荷風
その醜行を蔽うに詩文の美を借来らん事を欲するのも古今また相同じである。揚州十年の痴夢《ちむ》より一覚する時、贏《か》ち得るものは青楼《せいろう》薄倖の名より他に....
三国志」より 著者:吉川英治
た。 彼はまた、その肥大強健な体に驕るかのように、日夜|貂蝉と遊楽して、帳裡の痴夢に飽くことを知らなかった。 呂布も、その後は、以前よりはやや無口にはなった....
三国志」より 著者:吉川英治
かいつまんで申しましょう。――その曹操は、銅雀台の贅に飽かず、なおもう一つ大きな痴夢を抱いているというのです。それは呉の国外にまで聞えている喬家の二女を銅雀台に....