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痴漢
「痴漢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
痴漢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
けやがったんだ。さあ、どろを吐け! さっさと吐いちまえ!」 かくなるうえは、老
痴漢とてももう施すべきすべがなかったものとみえまして、なにゆえ敬四郎をさらいとっ....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
射撃手――だって、新聞は云ってますぜ。これで三人ですね」 「若い女性ばかりを覘う
痴漢射撃手です」と警部は、ムッとして思わぬことを言い放った。「ときに貴方はエロ探....
「赤外線男」より 著者:海野十三
えていった。しかし赤外線男のすることが、この辺の程度なら、それは悪戯小僧又は軽い
痴漢みたいなもので、迷惑ではあるけれど、大して恐ろしいものではない。いやひょいと....
「蠅男」より 著者:海野十三
なぜ帆村は、こうも性質ががらりと違ってしまったんであろうか。昨日の聖人は今日の
痴漢であった。 村松検事を救う手がないので自暴になったのか。蠅男を捕える見込み....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
しの家の女中のひとりが午後十時ごろに外から帰って来る途中、横町の暗いところで例の
痴漢に襲われかかったが、折りよく巡査が巡回して来たので救われた。とかくにこの種の....
「ドレフュー大疑獄とエミール・ゾーラ」より 著者:幸徳秋水
、其間に起れる流説の奇怪にして醜悪なる、世人をして殆ど仏国の陸軍部内は唯だ悪人と
痴漢とを以て充満せらるるかを疑わしめたり。怪しむ勿き也。軍隊の組織は悪人をして其....
「什器破壊業事件」より 著者:海野十三
星野社長はわざわざ、帆村の潔癖を保証したが、その話とはちがって、彼はとんでもない
痴漢であった。六条子爵の場合よりも、もっともっと露骨で下卑ている。光枝は、帆村と....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
天使とても、境涯の懸隔は、これを如何ともするに由なく、ただ空しく、遠方から淪落の
痴漢の暗き行末を、あわれみの眼もて見送るより外に、せん術がないのである。 この....
「生死卍巴」より 著者:国枝史郎
ご助勢くだされ! あそこに立っている侍こそは、怨敵白河戸郷に味方をする、某という
痴漢でござる! 拙者が小枝を奪おうとしたのを、邪魔をいたしたそのあげくに、丹生川....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
ジブラルタル海峡を渡れば、安全にふたたび本国に帰る事を得べかりしに、余はなんたる
痴漢ぞや、ほとんど世界の七分の一を経めぐって、余の好奇心はいまだ満足せず、さらに....
「郊外生活の一年」より 著者:岡本綺堂
しの家の女中のひとりが午後十時ごろに外から帰って来る途中、横町の暗いところで例の
痴漢に襲われかかったが、折よく巡査が巡回して来たので救われた。とかくにこの種の痴....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
ントウだよ」とU氏に何度もいわれても自分の耳を疑わずにはいられなかった。 駿馬
痴漢を乗せて走るというが、それにしてもアノ美貌を誇る孔雀夫人が択りに択って面胞面....
「素人製陶本窯を築くべからず」より 著者:北大路魯山人
ンクラな仁清が一大天才に変わったと解する者があったとしたら、それは度すべからざる
痴漢だと私はいう。況や宗和でなき者の力が、況や仁清に比すべき天才を見出さざる者が....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
してくれ、ええ是非がない、わからぬところが十兵衛だ、ここがのっそりだ、馬鹿だ、白
痴漢だ、何と云われても仕方はないわ、ああッ火も小さくなって寒うなった、もうもう寝....
「世間師」より 著者:小栗風葉
屋の荷物を運んできて、それといっしょに表へつき出した。 「本当にものの分らねえ鈍
痴漢じゃねえか。己の気の利かねえことあ考えねえで、女を怨むッて法があるものか」と....