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瘡毒
「瘡毒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
瘡毒の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
文「これは彼《あ》の女の自筆か」 森「痔疾《じしつ》なんざアありやせんや、
瘡毒《とや》に就《つい》て仕舞っているから」 文「そうじゃアない彼の女の書いた....
「船医の立場」より 著者:菊池寛
ておきたいと思った。彼は、下田から一里ばかりの蓮台寺《れんだいじ》村にある湯が、
瘡毒《そうどく》や疥癬《しつ》にいいということをきいたので、すぐその日、蓮台寺村....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
三十七で、若いときから身持が悪くて方々のだるま茶屋などを流れ渡っていたので、重い
瘡毒にかかっている。それで、もうどこにも勤めることが出来なくなったので、親類の縁....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
って三味線は猫の皮、太鼓は犬の皮ときまっているらしいが、猫の皮は日本国中、自惚と
瘡毒気の行渡る極み、津々浦々までペコンペコンとやっているが、太鼓の方はそうは行か....
「人間腸詰」より 著者:夢野久作
を抱いて寝た日にゃ、イクラ取られるかわからないと思いましてね。そこまで来てもまだ
瘡毒気が残っていたんですから大したもんでゲス。 「アハハハ。お金のこと心配しては....
「松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
中の笠森稲荷の手前の横町を曲って、上にも笠森稲荷というが有りますが、下の方が何か
瘡毒の願が利くとか申して女郎|衆や何かゞ宜くお詣りにまいって、泥で拵えたる団子を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
神祖以来の三家の頭と 言われるおん身が 先年以来の御処置はなにごと 宮のおやまの
瘡毒《そうどく》身に染《し》み 癩病病《らいびょうや》みとはなんともかんとも た....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
スレバ即チ愈《い》ユ 又臘雪水甘クシテ大寒 天行|時《じ》疫《えき》ヲ解シ一切ノ
瘡毒《そうどく》ヲ療ス ソノ他諸病ニ於テ必《かならず》須《ま》ツ所ニシテ医家欠ク....