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癖直し
「癖直し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
癖直しの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「無惨」より 著者:黒岩涙香
附くのは支那人に限ります、支那人の頭は御存でしょう、三ツに分て紐に組ます、解ても
癖直しをせぬ中は此通りの曲が有ます根から梢まで規則正しくクネッて居る所を御覧なさ....
「爛」より 著者:徳田秋声
色く鏡に映っていた。 「こら、こんなに禿が大きくなったよ。」 お雪は下梳きが、
癖直しをしているとき、真中のすけた地を、指頭で撫でまわしながら、面白そうに笑った....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ると、後ろへ廻ってお銀様は、梳《す》き手《て》のするように、櫛《くし》を入れて、
癖直しにかかりながら、 「今日は島田に結んで上げましょう」 「まあ――」 お雪....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
試みると、まだカタコトと若干の音がする。それをそのまま提《さ》げて、次に相馬焼の
癖直しの湯呑のようなのを取り下ろし、再び以前の書斎へ戻ってホッと一息つき、その備....
「方子と末起」より 著者:小栗虫太郎
いたので、やっと、ながいこと費って、曲りなりにも結いあげた。ところが、下梳きから
癖直しをおわって、髷形が出来かかってくると、髣髴と、母の生前の面影がうかんでくる....