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癩者
「癩者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
癩者の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「眼帯記」より 著者:北条民雄
かなり視力は弱るし、それに無理に眼を使うと悪い結果はてきめんに表われるのである。
癩者が何か書いたり、本を読んだりするのは、それだけでもかなりもう無理なことである....
「いのちの初夜」より 著者:北条民雄
、青年同志としての親しみが自ずと芽生えたのであった。だがそれと同時に、今こうして
癩者佐柄木と親しくなって行く自分を思い浮かべると尾田は、いうべからざる嫌悪を覚え....
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
となって仏蹟を浮浪してまわっているのが多い。したがって私は幼時から癩を意識したり
癩者を見たりする機会が多かった。たとえば―― 少年の一日、私は仲間とともに遠足....
「病菌とたたかう人々」より 著者:宮本百合子
る。 ほとんど同時に、やはり国立癩療養所である多磨全生園の文芸協会が編輯した『
癩者の魂』も出版されている。これは、大人の作品であり『春を待つ心』とは全然ちがう....
「文学以前」より 著者:豊島与志雄
てる人々がいた。それは一般に嫌悪軽蔑されてる人々で取税人、犯罪人、謀叛人、遊女、
癩者、乞食などであって、普通の人交りは出来なかった。 そうしたところへ、ナザレ....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
リアン物語は悪魔の誘惑を書き綴ったものである。ジュリアンは身を落して渡守になり、
癩者を渡して、偉大なる空想の天に救い上げられるのである。 鴎外はなぜその物語を....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
感じるのは私の気のせいかしらん。奈良の般若坂に北山十八間という国宝建造物があり、
癩者救済用の病院だった由、目下は戦災者の宿のない人たちがいつの間にやらこの千年前....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
寂衆とも、非人とも云い、また燕丹とも云い、渡守・山守・草履作・筆結・墨子・傾城・
癩者・伯楽等は、みなその類例だとある。(本誌六巻五号七三頁を見よ。)燕丹はすなわ....