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発信
「発信〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
発信の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
から電報を取りだして、今度はその日附を調べてみた。十一月二十五日午前九時四十分の
発信になっていた。
園は手紙と電報とを机の上に戻しながら始めて座についた。そし....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
その恐怖すべき来襲の幕はいよいよ切って落とされたのだ。 そういえば、この旬日、
発信局の知れない電波信号が盛んに受信器に混信すると思っていた。それは火星のロケッ....
「放送された遺言」より 著者:海野十三
、冒頭にのべたようにあまりにとっぴすぎる事柄であったからである。この奇怪な警告の
発信者の棲んでいる一遊星は、いまやその寿命が十分間にきりつめられているのだという....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
われわれはもっと真相を知らねばならない。さあ、そうなるとどこから入り込むか」 「
発信者の所在を早く探出すことだね」 と別の記者が口をはさんだ。 「いや、それよ....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
トッテ、テガミヲミヨ」 「手術後、ガーゼを取って、手紙を見よ」この信号は、繰返し
発信されたのだった。 口の利けず、耳の聞えない医師は、最後に大きいガーゼをあて....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ことをやったなら、彼もこの坊主頭の男と、同じ運命に落入る筈だった。それは、手紙の
発信人「狼」という人物の、目論んだ恐ろしい計画に外ならなかった。 物音に、駭い....
「赤外線男」より 著者:海野十三
いたっけ」 今朝、用務員が門のところで手渡してくれた四角い洋封筒をとりだした。
発信人は「岡見桃助」と男名前であるが、それは桃枝の変名であることは、学校内で学士....
「海底都市」より 著者:海野十三
に怒りだすことか」 「ごもっとも。げにごもっともである。早速警告をわれらの仲間へ
発信しよう」 僕はそういって、カビ博士への通信器を取上げた。しかしそれは機能を....
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
、非常にすぐれていると信じていた。これが働きだしたら、ひょっとすると火星などから
発信されている電波を受けることもできるのではないかとさえ考えていた。 もちろん....
「地球要塞」より 著者:海野十三
だした。 「――器械が捕えたものであって、時は西暦一九九九年九月九日十九標準時、
発信者は、金星に棲《す》むブブ博士……」 そこまでは、明瞭《めいりょう》にきき....
「火薬船」より 著者:海野十三
、海上において、至急、貨物船をさがしてくれ”といういみのことがしるされてあった。
発信人の名は、もちろん秘密符号でしるされてあったが、それを解いてみると、ポーニン....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
では、救いにいけないじゃないか」 「はあ、そうです。そこでさっき、丸尾にSOSを
発信している船の方向を測らせました」 「ほう、それはいい。で方向は出たかね」 「....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
無電交信を傍受せり。方向は、東南東、距離不明なれども、極めて接近せるものと認む」
発信符号をしらべてあるから、無電の主は何者だと、すぐに分かるのだ。 これを聞い....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
は更めて、両手を卓子につき直して、 「――受信人、……狼温泉二葉屋方、村上縫子、
発信人は尊名、貴姓であります。 コンニチゴゴツク。ヨウイ(今日午後着く。用....
「雪霊続記」より 著者:泉鏡花
が、その危篤の時、東京から帰りますのに、(タダイマココマデキマシタ)とこの町から
発信した……偶とそれを口実に――時間は遅くはありませんが、目口もあかない、この吹....