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「発声器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

発声器の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
疑問と空想」より 著者:寺田寅彦
とは可能である。あるいはまた反響は自分の声と同じ音程音色をもっているから、それが発声器官に微弱ながらも共鳴を起こし、それが一種特異な感覚を生ずるということも可能....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
考えてみると不思議なことである。動物の中でもたとえばこおろぎや蝉《せみ》などでは発声器は栄養器官の入り口とは全然独立して別の体部に取り付けられてあるのである。だ....
什器破壊業事件」より 著者:海野十三
「あっはっはっ、あの声ですか。あれは所員がいて、声を出したわけではなく、録音の発声器なんです。自動式に、訪問客に対して挨拶をする器械なんですよ。嘘だと思ったら....
地球要塞」より 著者:海野十三
仕掛けの蓋のように、ぽんと開いた。そして下から、西洋の郵便箱のような形をした録音発声器がせりあがってきた。 私は発声器の後部をひらいて、鞄の中に入れてきた録音....
耳と目」より 著者:寺田寅彦
た耳に響く脈搏を思わせる雑音を聞かせるのもいいかもしれない。しかし今のところでは発声器械の不完全なために生ずるいろいろな雑音が邪魔になるので、こういう技巧は当然....