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「発汗剤〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

発汗剤の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
田舎教師」より 著者:田山花袋
は病気が直ったと思うほどいつも気持ちがいいが、午後からはきっと熱が出る。やむなく発汗剤をのむと、汗がびっしょりと出て、その心持ちの悪いことひととおりでない。顔に....
枯菊の影」より 著者:寺田寅彦
る。縁に出した花瓶の枯菊の影がうら淋しくうつって、今日も静かに暮れかかっている。発汗剤のききめか、漂うような満身の汗を、妻は乾いたタオルで拭うてくれた時、勝手の....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
くて甘味を含み、多少香気もありかつ滋養分もあるので食品として貴ばれる。またこれは発汗剤になるともいわれ、そしてその極く嫩い葉はサラドとして美味である。 属名の....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
いぜい患者に汗を出させて、汗と同時に身体の中の余分な熱を体外へ流し出そうと努める発汗剤や、高熱のため、方々の器官に故障を起させないようにと遠まわしの薬(例えば心....
食道楽」より 著者:村井弦斎
ん。或る素人の家で自分の家の鶏が風邪《かぜ》を惹《ひ》いて咳《せき》をするからと発汗剤の水揚散《さるちるさん》を飲ませたそうです。跡《あと》でお医者に聞いたら大....