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発火
「発火〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
発火の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「追憶」より 著者:芥川竜之介
いた。僕はこれらの星を見ながら、できるだけ威張って歩いて行った。 四三
発火演習 僕らの中学は秋になると、
発火演習を行なったばかりか、東京のある聯隊の....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ろいろの道具や、武器などが運ばれてきた。彼はだんだんに成人して人間の首長となり、
発火錐で作った火を彼らに授け、また種々のルーネン(Runen)や芸術を教えた。農....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
怒鳴っていた。砲術長は、高声器から、射撃命令を受けとると腕時計を見守りながら電気
発火装置の主桿を、ぐッと握りしめた。 (もうあと、五秒、四秒、三秒、二秒……) ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
あるという。 ◯火がピラピラ見えているうちに、実弾の方はすでに下に落ち、ぱあっと
発火する。 ◯時限装置らしきものも落ちていた。 ※ ◯昨夜吉岡専造君が....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
たろう。 話を綜合すると、 今暁四時半、隣家の富田洋服店の三階の火熨斗場から
発火して、一間と離れない丸善の二階へ直ぐ燃付いて、瞬く中に仮営業所の全部に火が廻....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
滅する灯火をみると、しだいにその上空へすすんでいった。 ヘリコプターに向って、
発火|信号をしているのは淡路の島かげに停泊した、三百トンくらいの小汽船、その名を....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
塵が本艇の中部倉庫の付近へ衝突《しょうとつ》して、中部倉庫にしまってあった燃料が
発火したのでしょう」 女史は、そう答えた。 「へえーツ。そんな大きな宇宙塵があ....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
。 「きみはモリだな」 「森です」火傷の男は苦しそうにあえいで、 「艇長。これを
発火現場で見つけました。本艇の出火はこれが原因です」 「これはなにか」 「強酸と....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
るだろう」 「と申しますと……」 「あの五十三種の書類はあと約三十分すれば、自然
発火するんじゃ」 「自然
発火?」 「そうじゃ。この書類は一定の温度と湿度と気圧の....
「火星兵団」より 著者:海野十三
らおっこちたのでは、とてもたまりません。その上、車体はごろごろ転がりながら、すぐ
発火いたしました」
「転がるところを見ていたのかね」
「はい、私は、崖の上から、....
「怪塔王」より 著者:海野十三
。 「はい、エンジンをかけます」 青江三空曹は、すぐさまその命令をくりかえして
発火装置をまわしました。 すると、ふたたびばくばくたるエンジンの音がきこえだし....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
ていた機銃を、防寒服の中にしまいこんだり、戦車をうごかすのに、ぜひ無くてはならぬ
発火器の鍵を、服の或る部分にしまいこんだりして万端の手配を終ってしまったのであっ....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
防自動車の走ってゆく騒然たる響きがする。消防隊員は、死物狂いで、敵の爆弾のために
発火した場所を素早く消し廻っているのだった。理解と沈着と果断とが、紙のように燃え....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
このとき重大なる決心をしたものとみえ、右手を伸ばすと、はっしと艦橋をうった。 「
発火信号、用意。赤星三点!」 ああなんという思い切った命令であろう。 敵の駆....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
、甲板上にて戴冠式の祝典を開催せられ、唱歌および祈請あり。午後一時四十分、祝砲を
発火し、船長より無線電信をもって英王へ向け祝電を発送す。晩食後煙火あり、引き続き....