発火点[語句情報] » 発火点

「発火点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

発火点の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旅愁」より 著者:横光利一
変っていることなど自然なことだと、うるさくまた悩みが追って来るのだった。しかも、発火点が擦れ合いつつ再び密房のような桟敷へ這入っていくのである。桟敷には頼めば係....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
想が(張学良の阿片のことだろうか?――引用者注)、遂に日本の民族精神、国民道徳を発火点にまで冒涜したのに基因いたします」と荒木貞夫大将は、そこで念のために弁解し....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
は更に激しく燃えたった。そこには枝葉を繁らす樹木もなく濶達な青空もない。すべては発火点に達して、夢中になって狂躁曲を奏しているようにしか見えない。その光景は正に....
望郷」より 著者:服部之総
であるという米国務省の対ソ抗議覚書が発表された。根室《ねむろ》沖が「危険地帯」の発火点になるための外交辞令はととのった形である。二十日私は旭川《あさひかわ》にい....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ちろん、そのウラには、北条氏内部の紛争やら犠牲者も出たりして、一時はここが武力の発火点にもなりそうだったが、笠置、赤坂の一|挙のため、かえって、鎌倉は逆にかたま....