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発症
「発症〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
発症の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
るのを見ても判るだろうが、異常な精神衝撃や肉体に打撃をうけると、残り半葉によく続
発症状が発するものなんだ。その意味で剖検の発表が待たれてならないと云うわけさ。」....
「縮図」より 著者:徳田秋声
そり削げ鼻は尖り、手も蝋色に痩せ細っていたが、病気は急性の肺炎に、腹膜と腎臓の併
発症があり、梅村医師が懇意ずくで来診を求めた帝大のM―老博士も首を捻ったくらいで....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
判断する時は、右の諸現象が麻酔剤の使用に依って起りしものに非ず、却って夢遊病の併
発症状ともいうべき諸特徴を最も顕著に示しおる事を認め得べし。
(イ)口臭 呉....
「愉快な話」より 著者:豊島与志雄
禿と同様に病気も存在する。筆者は昨年末に、十二指腸潰瘍と十二指腸周囲炎との併
発症で、病床に横たわる身となった。いろいろ説明を聞くと、随分厄介な病気らしい。 ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
に潜伏している一種の病気の前駆症状たる事実が、重々しく動いてる時には、わずかな併
発症でもそれを停止さして紛糾させることがある。崩壊と再生とが生じてくる現象である....