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「発祥地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

発祥地の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
目の岡崎女郎衆で名の高いあの三河路でした。――三河は、人も知る十八松平、葵宗家の発祥地、御領主様は智慧者でござる。仏高力、鬼作左、どへんなしの天野三郎兵衛と、そ....
十五年間」より 著者:太宰治
事だか、一向にわからない人が多いだろうと思われる。サロンは、諸外国に於いて文芸の発祥地だったではないか、などと言って私に食ってかかる半可通が、私のいうサロンなの....
縮図」より 著者:徳田秋声
様の感じを与えたのも無理はなかった。 ここはおそらく明治時代における文明開化の発祥地で、またその中心地帯であったらしく、均平の少年期には、すでに道路に煉瓦の鋪....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ませんか。それからまた、形においてはこの大菩薩峠と兄弟分に当る里見八犬伝は、その発祥地を諸君の領内の富山《とやま》に求めているし、それよりもこれよりもまた、諸君....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
計画が、忽《たちま》ちの間に成立って、まず最初の記念祭を、この二十三日に、お松の発祥地で開き、それから至るところに及ぼし、二十三日には、それぞれお祝いをしようで....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
太古の威厳であろう! なんたる吸引的な死潮の魅魔であろう! 何かしら新しい宗教の発祥地として運命づけられていなければならないこのサイマ湖! 末梢神経的な現今の都....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
らず、ひそかに、その法を行うものが絶えなかったとのこと」 「ははあ、武蔵の立川が発祥地で、それから立川流という名が出たのか」 「それを、今時分、千隆寺の山師坊主....
北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
施設を盛んにすることによって、私のイメージは案外実際的なものとなり、新たな文化の発祥地の一つとなるかも知れない。 北支の村落と北京と青島とについて、私は以上の....
町内の二天才」より 著者:坂口安吾
目も当てられない。猛犬をゆずりたがってるような人はいませんかなア」 床屋は噂の発祥地。申分のない地の利をしめているから、源サンの流言はたちまち町内にひろがった....
生前身後の事」より 著者:中里介山
あちらこちらへ移動させることは作物に対する礼儀ではないし、色々の事情は兎も角も、発祥地としての都新聞が存在している、殊に友人としての自分が、新聞経営の責任ある地....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
していない。故に我々は、その持場にあって我々の職務を果したのである。純粋経済学の発祥地である十九世紀のフランスがこれに全く無関心であるとしたら、それはブルジョア....
剣侠」より 著者:国枝史郎
した。 「武蔵という国は承知でもあろうが、源氏にとっては由縁の深い土地だ。源氏の発祥地ともいうべき土地だ。ここから源氏の諸豪族が起こった。秩父庄司、畠山重忠、熊....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
年ほど前に百済の聖明王から伝えられたと云われているのである。 ともかく扶余族の発祥地はハッキリしないが満洲から朝鮮へと南下して、高句麗、百済の二国をおこしたも....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
甲斐の石和や武蔵の石浜は横路である。富山や京都は全く別系統であって、富山が八犬の発祥地であるほかには本筋には何の連鎖もない。地理的にいえば、大塚と行徳と荒芽との....
翻訳遅疑の説」より 著者:神西清
のかも知れぬ。ただこの今日のわれわれの口語というものが発生以来なお日が浅く、且つ発祥地たる東京が不幸にしてあらゆる方言の奇怪な雑居地帯であったため、謂わばまだ白....