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発船
「発船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
発船の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
景に一|瞥《べつ》を与える事もいとわしく、自分の部屋の中にこもりきって、ひたすら
発船の日を待ちわびた。もっとも木村が毎日米国という香《にお》いを鼻をつくばかり身....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
人のうちの一人が、すなわちここにいる老人である。 かくて文化元年正月、かの地を
発船し、マルゲシ、サンベイッケ等を経て、七月の初めカムシカツカに着き、翌月
発船し....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
浜の浦に月照りにけり 〔巻十七・四〇二九〕 大伴家持 大伴家持作。「珠洲郡より
発船して治布に還りし時、長浜湾に泊てて、月光を仰ぎ見て作れる歌一首」という題詞と....
「地虫」より 著者:小栗虫太郎
掠めてゆく。そうして、なにやらもそもそと語り合っていたが、やがて船員に、もう一度
発船するように命じた。 「有難い、助かった。君は、なるほど話が分るよ。オイ、東京....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ジル北部ペルナンブコおよびバイア両港に停船するはずなるも、英国ストライキの結果、
発船延期せしために、右両港を経由せずして、ただちにリオデジャネイロへ向け急行す。....