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発起人
「発起人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
発起人の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新生」より 著者:島崎藤村
ころへは何処《どこ》へでも行くし、皆で集って話そうじゃないかなんて場合に、徹夜の
発起人は何時でも岸本さんだ。『色地蔵』だなんて岸本さんには綽名《あだな》までつい....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
に同窓会もまた復興されて、きょうは新しい校内でその第一回を開くことになった。その
発起人のうちに私の名も列なっている。巌谷小波氏兄弟の名もみえる。そのほかにも軍人....
「血の文字」より 著者:黒岩涙香
合せば余も目科も大に疑いあり、手は自ら下さぬにせよ、目科の細君が言し如く此犯罪の
発起人なるやも知れず、縦し
発起人と迄に至らずとも真の罪人を知れるやも知れず、否多....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
弼、片桐春一、北原|信質、岩崎|長世、原|信好か。ホウ、中津川の宮川寛斎もやはり
発起人の一人とありますね。」 「どうです、平田先生の本は木板が鮮明で、読みいいで....
「東京八景」より 著者:太宰治
申し上げた。それから、ずっとまた御無沙汰して、その日は、親友の著書の出版記念会の
発起人になってもらいに、あがったのである。御在宅であった。願いを聞きいれていただ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
大きな拾い物をしました」 と眼をしばたたいた程の感激振りであった。そうしてまだ
発起人連中の予算の相談も纏まらぬ中に、前掲の如き見事な銅像と土台石が津上氏から古....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
は狼狽して、「しかし、いい天気だ。」とよそ話をした。 また翌日の一組は、れいの
発起人の顔役とその十八の娘。 「お父さん、」と十八の娘は、いまは亡き母にかわって....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
……幸いに曇天で、……来会者は男女合せて百五十余名の多きに達した。……安部磯雄氏
発起人総代として開会の趣旨を述べ、その中に「本日の会合はもとより堺氏出獄の歓迎を....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
、誰じゃいッて喚くんです。」 「いや、それは恐縮々々。」 「まことに済みません。
発起人がこの様子で。」 「飛んでもない。こういう時は花道を歌で引込むんです、柄に....
「グロリア・スコット号」より 著者:ドイルアーサー・コナン
彼等が船に乗り込む前に、ひそかにそれを企ていたのであった。プレンダーガストはその
発起人であった。そして彼のお金が、それを引き起こした原動力なのだった。 「俺は一....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
じる。 昨年の十二月二十八日に私は一通の手紙を受け取つた。それは自由映画人集団
発起人の某氏から同連盟への加盟を勧誘するため、送られたものであるが、その文面に現....
「遁走」より 著者:葛西善蔵
えこんだ風であったが、やがて顔をあげて、笹川に向って言いだした。 「じつは、僕も
発起人の一人となっていて、今さらこんな我儘を言ってすまないわけだが、原口君とか馬....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
は戦前の無産党時代ずっと組織部長をしていたから全国の同志を知っているだろう。新党
発起人の選考をやってくれ』と頼まれ、焼け残った書類を探しだして名簿を作成した。そ....
「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」より 著者:戸坂潤
賛同を得た。かくて八月、長谷川、小倉、三枝及び戸坂の連署を以て、各方面の専門家に
発起人としての協力を希む旨の手紙を送り、小泉丹、羽仁五郎、舟木重信、兼常清佐等四....