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発足
「発足〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
発足の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
したくあしからず御容赦《ごようしゃ》くださるべく候なお明日は健康のいかんを問わず
発足して帰省いたすべき用事これあり滞在日数のほども不定に候えば今後の稽古もいつに....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
務むべきところを務むるに専《もっぱら》なりき。 かくて翌日まさに福井に向かいて
発足すべき三日目の夜の興行を※《お》わりたりしは、一時に垂《なんな》んとするころ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
けいがん》なる記者は、ドレゴと水戸の手をかわるがわる握ってこの困難なる仕事への再
発足《さいほっそく》を激励し合った。が、この三人が重要問題としている点は、一般に....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
心させたことも話した。その結果、相良氏が、兼ねて研究中の宇宙艇にとびのって火星へ
発足した決死的冒険をも話してきかせた。二人は蒼白の顔を私の方へもたげたまま一語も....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
ぶる様子もなく、妾の故郷だという四国の安宅村へ、三人の双生児の実相を確めるために
発足するといって辞し去った。妾は狐に鼻をつままれたように、女史を見送ったが、後に....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
の「陸軍軍人及び軍属に告ぐ」の平明懇切なる諭、もう一つは頭山秀之氏の「新日本への
発足」という話で、日本の負けたのは敗戦のはじらいと苦しさを知らざりしによるとなし....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
ふせることは、小田さんにたのんだ。 かがやかしき(一郎にいわせると)新体制への
発足《ほっそく》であった。 廃品回収屋さんといえば、今は、りっぱな国策商売であ....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
」 ベラン氏は、信じられないという顔付であった。 「さあ、X宇宙族が、どこから
発足した生物だか、わしは今説明する材料を持って居らない。だが、今いったことは、多....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
、明け放れたのであった。 福士大尉は、情報報告のため、直ちにこのクリムスビーを
発足すべく、アンの亡骸をそっと下に置いて、立ち上った。....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
った。そのほかに、頭脳明晰な科学者を十数名集めて、このミミ族研究所は、いそがしく
発足したのであった。 班長左倉少佐は、帆村にぜひ一日も早く、ミミ族の正体と弱点....
「科学時潮」より 著者:海野十三
筈で、所謂パイロット・ランプの役目を演ずるわけである。 で、一行は愈々死の谷へ
発足した。山又山を越えて、軈て死の谷の近くへ来た。一行は望遠鏡の力を借りて観測し....
「秋の筑波山」より 著者:大町桂月
少なし。唯々筑波山のみは樹木鬱蒼として、関東の単調を破る。 午後一時、筑波町を
発足して帰路に就く。北条まで歩きて馬車に乗る。小田村の路傍、「これより南三町小田....
「月世界跋渉記」より 著者:江見水蔭
よそれじゃ博士を捜索に出かけようかな。」 と空気自発器に薬品を補充して再びそこを
発足した。 今度も矢張首をグラグラさせながら歩いて前とは少しく方向を換えて山を....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
だか解らない。(私には限らない、当時の貸本屋フワンは誰でもだったが)信乃が滸我へ
発足する前晩|浜路が忍んで来る一節や、荒芽山の音音の隠れ家に道節と荘介が邂逅する....
「白峰の麓」より 著者:大下藤次郎
る時も片鱗はいく度も見たが、全形を眺むることは出来なかった。 精進を過ぎ本栖を
発足って駿甲の境なる割石峠の辺から白峰が見える。霞たつ暖い日で、山は空と溶け合う....