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発送
「発送〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
発送の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
そんな自身が、さすがに卑屈だと恥じられた。 翌日新聞が刷り上って来たので、その
発送をしなければならなかった。八頁の新聞だから先ず二枚ずつ頁を間違えぬように重ね....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
秋葉原駅、汐留駅、飯田町駅、浅草駅などへそれぞれ送って貨車に積み、広く日本全国へ
発送するのだった。長造は昔ながらの花川戸に、老舗を張っていた。長男の黄一郎は、思....
「地獄街道」より 著者:海野十三
今日は箱の山がどんな形に、どんな数量を積み重ねてあるかを知りたかったのだ。あとは
発送簿の数量を逆に検べてゆくと、あの箱を積んだ日、随ってあれを製造した日がわかる....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
とうに一身一家の安定を得ないので歳末年始の礼を欠くことを葉書にしたためて、年内に
発送することにした。そのほかには、春に対する準備もない。 わたしの庭には大きい....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
、つい疎漏に流れたと見える。 然し、支倉の書信は全部許可された訳でなく、可成り
発送止めになったのだった。それを以て見ると彼がどんなに多くの手紙を認めたか想像に....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
ら為替の副券が飛び出しました。手紙の文句によると、本券はよほど以前に書留でもって
発送したが受け取ったかと書かれてあるのでした。しかし僕はそんな覚えはないのでこれ....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
感じる。このこと二週間続くのである。そのへとへとのままにして二科へ出す絵を整理し
発送するのである。一年間の収穫の貧弱さに気を悪くしているところへ出品画の批評を持....
「深見夫人の死」より 著者:岡本綺堂
うとう先生に逢わずに東京を去ることになった。勿論、その事情を手紙にかいて先生宛に
発送して置いたが、先生には当分逢われないかと思うと、なんだか名残り惜しくもあった....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
満洲の広い舞台で戦争の活劇を見物する人となったので、その後の劇界の消息は内地から
発送してくる新聞紙上で知るのほかはなかった。その新聞も殆んど全紙面を戦争記事で埋....
「年賀郵便」より 著者:岡本綺堂
東京は、回礼者の往来で実に賑やかなものであった。 明治の中頃までは、年賀郵便を
発送するものはなかった。恭賀新年の郵便を送る先は、主に地方の親戚知人で、府下でも....
「十番雑記」より 著者:岡本綺堂
とうに一身一家の安定を得ないので歳末年始の礼を欠くことを葉書にしたためて、年内に
発送することにした。その外には、春に対する準備もない。 わたしの庭には大きい紅....
「審判」より 著者:カフカフランツ
廊下をKが通ると、――その晩は彼がほとんどいちばん後から家に帰ることになり、ただ
発送室にだけまだ二人の小使が電燈ひとつの照らす光の下で働いていたが――まだ一度も....
「日本料理の基礎観念」より 著者:北大路魯山人
都あたりから、たくさん送られて来るのですが、途中|籠の中で変育して、届いたときは
発送時より大きく育っています。栄養を摂取しなくて育つのですから、痩せるに決ってい....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
彼は、八月の終り、ダブリンを進発した。 同時に、彼は短い手紙をつくって、女王に
発送した。これほど彼の言葉が華麗であり、文章のリズムが煽情的で、苦悩と切諫と愛着....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
祈請あり。午後一時四十分、祝砲を発火し、船長より無線電信をもって英王へ向け祝電を
発送す。晩食後煙火あり、引き続き舞踏会ありて深更に及ぶ。 二十三日、晴れ。同じ....