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発電所
「発電所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
発電所の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「冬の蠅」より 著者:梶井基次郎
いたと思っているのにいくらしてもおしまいにならなかった山道や、谿《たに》のなかに
発電所が見えはじめ、しばらくすると谿の底を提灯《ちょうちん》が二つ三つ閑かな夜の....
「第五氷河期」より 著者:海野十三
糧と燃料の不足が、いちだんと激しくなった。それまでは、辛うじて送電をつづけていた
発電所も、ついに休電のほかなくなった。水力電気は、もうとっくの昔から停まっている....
「遊星植民説」より 著者:海野十三
第一に大切なことは、エネルギーを得ることだ。これは太陽から来る輻射熱を掴まえて、
発電所を作る。そのエネルギーで、温めたり、明るくしたり、物を製造したりする。段々....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
は前者にくらべるとたいしたことはない。しかし戸越公園とか、雪ケ谷か洗足だったかの
発電所などに落ち、地上線が半分不通となった。 そのほか川崎で石油のドラム缶が百....
「気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
の問に対して、助役の代りに配電室の技師が口を切った。 「此処から三|哩程東方の、
発電所の近くに切通がありますが、その山の切口から珍らしく粗面岩が出ていますので、....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
・三〇中ノ湯 三・一五―三・五〇大正池取入口 四・五〇上高地温泉 中ノ湯附近は
発電所入口や、水路工事などの人々が始終通るので、雪も少なく楽だった。ここでスキー....
「浮動する地価」より 著者:黒島伝治
にトマトの畠の上に冴えかえっていた。村の集会所の上にも、向うの、白い製薬会社と、
発電所が、晴れきった空の下にくっきりと見られるS町にも、何か崩れつゝあるものと、....
「超人間X号」より 著者:海野十三
い》を縫《ぬ》って麓《ふもと》へ流れるまでに十ケ所でせきとめられ、そこに一つずつ
発電所がある。つまり連続して、十ケ所で水力発電をするのだった。 この大じかけな....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
下へ繋がれたものである(野毛は古神家に代々仕えた料理番だった)。 地下には水力
発電所があった。その水力は愕くべきことに、この千早館の地下が鍾乳洞になっており、....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
始めたそうであります。その地点は、八四二区です。その真下には、このマイカ大要塞の
発電所があるのですが、敵は、それを考えに入れているのであるかどうか、判明しません....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
りだすことができない。その鉄扉の一つを開けるにも、海底要塞の心臓部というべき中央
発電所の大モーターを動かしてかからねばだめなのだ。たとえモーターをうごかして鉄扉....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
大阪で生まれた胸のない咳をしている子供を背負って行列に加わり住友伸銅所や、春日出
発電所へ直接談判に行けばよいと思いますの」 「それは面白いわ。じゃ大示威運動の準....
「俗臭」より 著者:織田作之助
を予想して、廃球買いのため出入していた電灯会社に頼んで古銅鉄線、不用レールや不用
発電所機械類などを払下げてもらったことだ。最初会社側では相場が分らぬまゝに、二束....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
が多くなった、行手からは涼しい風が時折吹いて来るので、大きに凌ぎよい。右手に水力
発電所がある。奥平沢から片貝川の水を引き入れて、此処で落差百尺の水力を利用するの....
「春の大方山」より 著者:木暮理太郎
懸っている。後者の方が幅も高さも大きい。しかし周囲が余り露わで、瀑壺の近くに在る
発電所の建物らしいものが甚しく目障りである。白糸瀑は其周囲、殊に向って右手の崖の....