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「登場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

登場の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恐しき通夜」より 著者:海野十三
、極く最近のことで、それを教えたのは、炯眼きまわる大蘆原軍医だった。今夜の紅子の登場も、無論、軍医の書いたプログラムの一つだった。 ここへ来て、この軍医を賞讃....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
功した国が世界を制覇するであろうと書かれているが、まさに今日、そのような夢物語が登場しつつあるのである。 ソ連といえども、これに対抗して早急に同様の原子爆弾の....
天守物語」より 著者:泉鏡花
時 不詳。ただし封建時代――晩秋。日没前より深更にいたる。 所 播州姫路。白鷺城の天守、第五重。登場人物 天守夫人、富姫。(打見は二十七八)岩代国猪苗代、亀の城、亀姫。(二十ば....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
袖に春がそよぐ。 (錨の杖を抱きて彳む。) 公子 (衝と押す、闥を排きて、性急に登場す。面玉のごとく※丈けたり。黒髪を背に捌く。青地錦の直垂、黄金づくりの剣を佩....
紅玉」より 著者:泉鏡花
背広の背に負い、初冬、枯野の夕日影にて、あかあかと且つ寂しき顔。酔える足どりにて登場)……落第々々、大落第。(ぶらつく体を杖に突掛くる状、疲切ったる樵夫のごとし....
錦染滝白糸」より 著者:泉鏡花
撫子 ああ、靴の音が。 りく 旦那様のお帰りですね。 村越欣弥。高原七左衛門。登場。道を譲る。 村越 ま、まあ、御老人。 七左 いや、まず……先生。 村越 先....
湯島の境内」より 著者:泉鏡花
湯島の境内 (婦系図―戯曲―一齣) ※|冴返る春の寒さに降る雨も、暮れていつしか雪となり、 仮声使、両名、登場。 ※上野の鐘の音も氷る細き流れの幾曲、すえは田川に入谷村、 その仮声使、料....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
ちょん髷仮髪で、眉毛の下った十ばかりの男の児が、渋団扇の柄を引掴んで、ひょこりと登場。 「待ってました。」 と頬被が声を掛けた。 奴は、とぼけた目をきょろん....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
にダブツて、真に民主的な文化国家にふさわしい、優秀なる人材、良心的な候補者を多数登場させなくてはならぬ。それには少なくとも現在の立候補に関する法令、手続などを根....
暗号数字」より 著者:海野十三
なにはしっこいものであるのか。そういう問にたいして帆村荘六は、 「そういう事件に登場する相手は非常に智的な人物ばかりなんだ。だから若しちょっとこっちが油断をして....
著作権の問題」より 著者:伊丹万作
を無視した空論にすぎない。なぜならば現存の著作権法は新しい文化部門としての映画が登場する以前に制定されたものであり、したがつて、立法者はその当時においてかかる新....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
荒芽との三地点から縄を引っ張った三角帯が『八犬伝』の本舞台であって、この本舞台に登場しない犬江(親兵衛は行徳に顔を出すがマダ子役であって一人前になっていない)・....
ドモ又の死」より 著者:有島武郎
を口に入れる。 瀬古 来た来た花田たちが来たようだ。早く口を拭え。 花田と青島登場。 花田 (指をぽきんぽきん鳴らす癖がある)おまえたちは始終俺のことを俗物....
山吹」より 著者:泉鏡花
お窺うよしして、花と葉の茂に隠る。) 夫人 (傘を片手に、片手に縄尻を控えて――登場。) 人形使 (猿轡のまま蝙蝠傘を横に、縦に十文字に人形を背負い、うしろ手に....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
ラ声が大衆の周知のものとなった。ラジオや寄席の声帯模写にもしばしば私の声の声色が登場して苦笑している。徳川夢声氏と対談したとき『あれは沼さんの声だと誰でも分るよ....