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登庁
「登庁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
登庁の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
彼はさまざまな手段を弄して、自分の偉さを強調しようと努めていた。たとえば、自分が
登庁する際には下僚に階段まで出迎えさせることにしたり、誰にも自分の前へじかに出頭....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
のようであった。 秘書課に名刺を出して、市長に面会を求めたが、市長は今日はまだ
登庁していないということだった。オヤオヤと思って、それでは助役の中谷銃二に取次ぎ....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
後間もなく世を去った。次男がこの養玄で、当時氏名を更めて岡寛斎といっていた。優が
登庁すると、その使役する給仕は故旧|中田某の子|敬三郎である。優が推薦した所の県....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
る裏面の消息を明かにしておきたいと思う。 以上の事実をそれから間もない正八時に
登庁して、電話で聴き取った私が、迎えの自動車で現場に到着したのは、岩形氏の屍体が....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
クである警視庁の建物は、昨夜来の寒波《かんぱ》のためにすっかり冷え切っていて、早
登庁《はやとうちょう》の課員の靴の裏にうってつけてある鋲《びょう》が床にぴったり....
「単独犯行に非ず」より 著者:坂口安吾
単独犯行に非ず 坂口安吾 普通の時間に家を出て
登庁せずに三越へ行って開店するまでに無理な自動車散歩までして開店に間に合ったとい....
「偽刑事」より 著者:川田功
上の塔では旗が客を招いて居った。層楼の窓は無数の微笑を行人に送った。彼女は役人が
登庁する時の様に、何の躊躇もなく其店へ姿を消して了った。栗屋に執って之れは好都合....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
団と婦人団体の義勇隊が監視の問題で大争闘を演じていた。 婦人団体では、あくまで
登庁する婦人たちを安全に市庁の内に入れようとする。罷工団のほうでは入れまいとする....