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「登校〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

登校の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青木の出京」より 著者:菊池寛
よろこ》んだか知れなかった。雄吉は、その翌日その吉報をもたらして、いそいそとして登校した。その途中でも、彼は、青木がその知らせに接して、どんなに欣ぶか、どんなに....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
ある。それも一人々々が持参するのではなく、十人分の飯を入れた櫃と、菜をいれた鍋を登校の際交替で持って行くのである。豹一は風呂敷に包んだ櫃を背負うて行く学校までの....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
校へも罹災者一千名を収容、新校舎に入る。暢彦も十三日までで、あとやすみ。晴は当分登校。 ◯偕成社も焼け落ちた。出版企画中の「成層圏戦隊」もこれにて無期延期。 ◯....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
っていたので、麹町に住んでいる私は毎日この堀端を往来しなければならなかった。朝は登校を急ぐのと、まだそれ程に暑くもないので、この柳を横眼に見るだけで通り過ぎたが....
少年探偵長」より 著者:海野十三
体操の先生である立花カツミ女史が寝泊りしていた。この先生は、列車に乗って遠方から登校するので、翌日も授業のある日は、ここに泊っていく。 春木少年は、自分の学校....
黒百合」より 著者:泉鏡花
はまたなく滝太郎を可愛がって、一度同級の者と掴合をして遁げて帰って、それッきり、登校しないのを、先生がわざわざ母親の留守に迎に来て連れて行って、そのために先生は....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
って手提げカバンを持ち家から十分とかからない女学校へ毎日通い出した。朝、私は皆が登校する二時間前に学校へ来ていた。ぞろぞろ並んで歩くことは非常な苦痛であったから....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
にも恍惚たるものを感じていたにはちがいないからである。 小学校へは姉と一しょに登校していた。姉は上級に編入されて試験にはいつも優等であった。この姉がいたばかり....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
先生には愛された。クラスのホープが私に帰した。私は級長の黄色の徽章を制服につけて登校した。また純一にそれを名誉だと思っていた。学業と教室とが私の生命だったから。....
決闘場」より 著者:岡本かの子
った。色々の事が談したかった。些細な事まで聴きたかった。彼等は教会小学校へ始めて登校した頃からの二人の間に行われた、たわいも無い我慾の事を想い出した。これから、....
御堀端三題」より 著者:岡本綺堂
ていたので、麹町に住んでいる私は毎日この堀ばたを往来しなければならなかった。朝は登校を急ぐのと、まだそれほどに暑くもないので、この柳を横眼に見るだけで通り過ぎた....
」より 著者:カフカフランツ
どになっていたのだった。 朝、みんながやっと眼をさましたときには、最初に登校した生徒たちがもうきていて、もの珍しげに寝床を取り巻いているのだった。これは....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
の奇と好一対とす。当日、マーキュリー新聞社主および博物館長を訪問し、さらに大学に登校す。わが中校よりも小なり。これよりフットボールの大競技あるを聞き、参観に出か....
」より 著者:織田作之助
部は多少変態的な嗜好をもっていたが、お君はそれに快よくたえた。 ある日、軽部が登校して行った留守中に、日本橋の家できいたのですがと若い男が訪ねて来た。まあ、田....
魂の喘ぎ」より 著者:大倉燁子
かと胸を痛めていると、今度は学校から電話です。あまりに欠席がつづくからとの注意、登校していることとばかり思っていたのにどうしたのでしょう。よく調べますと悪友に誘....