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「登用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

登用の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
坊っちゃん」より 著者:夏目漱石
津っぽなんてものはみんな、こんな、ものなんだろう。 それから増給事件と将来重く登用すると赤シャツが云った話をしたら山嵐はふふんと鼻から声を出して、それじゃ僕を....
阿宝」より 著者:田中貢太郎
て送りかえしてくれたのだ」 それから孫の体はだんだんと回復した。そのうちに官吏登用試験がきた。孫もそれに応ずることになったが、試験場に入る前にあたって、悪戯の....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
後はなんの怪しいこともなかった。 慶忌 張允恭は明の天啓年間の進士(官吏登用試験の及第者)で、南陽の太守となっていた。 その頃、河を浚う人夫らが岸に近....
記録狂時代」より 著者:寺田寅彦
ある。掃除は早いが畳がいたんだり障子|唐紙へ穴をあけるのでは少なくも日本の女中の登用試験では落第であろう。 八十歳の老人でできるだけ長時間ダンスを続ける、とい....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
空間直観によって予定された限りの感覚でなければならない。かくてカントによって茲に登用される感覚は、直観空間の原理の支配下に完全に従属しているので、之に対して感覚....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
た書いたものを見ると、やはり私の父などが多少漢学の智識があったのでこれらの学者を登用した主唱者らしく思われる。藤野は後に藩の権大参事兼公議人となり、大学本校少博....
猿の顔」より 著者:寺田寅彦
。皮膚の色で人種の等級をきめようとするのが一つ。試験の成績やメンタルテストで人材登用のスケールをきめようとするのが一つ。経済関係の見地だけから社会制度を決定しよ....
阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
はなかったが、ところが現在遂に手出しをしたから妙だ。まさか世間の噂のように皇帝が登用試験をやめて秀才も挙人も不用になり、それで趙家の威風が減じ、それで彼等も阿Q....
カタカナニツイテ」より 著者:伊丹万作
スルコトガデキナイ。ヨロシク一千年ノ間シンボウ強ク今日ノ日ヲ待ツテイタカタカナヲ登用スベキ時期デアロウ。(コノ項ハ活字以外ノ領分ニ脱線シタ。) 三、ヒラガナトイ....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
眠を貪っていた官吏社会をはじめての恐慌が襲ったのである。維新当座どさくさまぎれに登用された武士階級中の老年者とか無能者とか、たいていそういう人々が淘汰された。そ....
南国太平記」より 著者:直木三十五
したことを忘れることができなかった。だから、斉宣は、秩父太郎|季保《すえやす》を登用して、極端な緊縮政策を行った。然し隠居をしても、濶達な重豪は、自分に面当《つ....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
に上りて人に笑われたるの例もあり。また、我が封建の諸藩において、老儒先生を重役に登用して何等の用もなさず、かえって藩土のために不都合を起して、その先生もついに身....
文化史上より見たる日本の数学」より 著者:三上義夫
《しげよし》を明に留学させたというのは事実かどうか知らぬけれども、ともかく重能を登用したこと、これらはすべて数学の必要を感じてのことにほかならぬ。長束《なつか》....
美味放談」より 著者:北大路魯山人
ものじゃない。星岡は料理の本格学校みたいなものだ。それだけの力のある者はどんどん登用する。陸軍大学だって少佐に成ってから入るが、ここもそれと同じようなものだ。今....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
はいう「枢密院議員としてのあなたにこの書を呈して申し上げたいのは、もしベエコンを登用されるならば、陛下の御即位以来、光栄ある御用に対してかつてこれほどまで有能な....