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白い塔
「白い塔〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白い塔の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道標」より 著者:宮本百合子
女づれ。やがて歩道の、テラスから遠い側を三人の尼さんが、黒い大きい服と糊のこわい
白い塔のような頭巾を一列にそろえて足早にやって来る。キャフェのテラスでは、若い給....
「金の目銀の目」より 著者:豊島与志雄
、キシさんは叫びました。 玄王の城の中に、金銀廟という宮《みや》がありまして、
白い塔が建っていて、そこには、金目銀目《きんめぎんめ》の猫がまつってあるのです。....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
ありませんが、あの、青苔が蒸して、土の黒い、小さな先祖代々の石塔の影に、真新しい
白い塔婆で、すっくりと立ってたのにはちょっと面食いました。――(八郎さん相撲……....
「黒い塔」より 著者:小川未明
てひとりとして、この塔の上に登ったものはなかったのであります。 このきみ悪い、
白い塔が、ちょうどこの姉の姫の立っていられる窓から、かなたに見えたのであります。....
「簪を挿した蛇」より 著者:中谷宇吉郎
山葵《わさび》くらいの役をするのではなかろうか。碧《みどり》の湖の岸に建っている
白い塔の中に、金髪の王女が百年の眠りを眠っている。少年の日にその姿を現実の形に見....