白を切る[語句情報] » 白を切る

「白を切る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

白を切るの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の甚右衛門とぐるになって、贋金をこしらえる手伝いをしたろう。どうだ、これでもまだ白を切るか」 豊吉はまだ黙っていた。 「まだ云って聞かせることがある」と、半七....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
て問い返しました。 「なぜじゃ。身共が江戸隠密とは何を以て申すのじゃ」 「今さら白を切るなッ。千種屋に宿を取ったが第一の証拠じゃ。あの宿の主人こそは、われら一統....
冥土行進曲」より 著者:夢野久作
が片附けたのでなければ消え失せるよりほかになくなりようがない筈だ。 「おのれ……白を切るか」 というなり、先に立った警官が飛びかかって来た。私は咄嗟の間に身を....
鼻の表現」より 著者:夢野久作
うしおらしい孝子の鼻の表現と、自分の罪を他人になすり付けて「一向に存じませぬ」と白を切る悪党の済まし切った鼻の表現は、どうしても違わなければなりませぬ。同時にあ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
私にとりましては、まったく以て迷惑なお疑いでございます」 「えい、この期にもまだ白を切るかッ」いわせも果てず捻じ敷いて、素早く刀の下緒を口にくわえ、両の手頸をギ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
現場とは何を指していうのか、とんとこのほうには思い寄りがない」 「エエ、太々しく白を切る浪人だ。女はあのように怖れ入っているのに、思い寄りがないとは、人をばかに....
恋と十手と巾着切」より 著者:山中貞雄
押さえたんだ。神妙にしろよ」 三次「何の事だかあっしには分りませんね」 と尚白を切る。 鉄五郎は三次の身体を調べる。 落ちている紙入れを勝坊が拾った。 ....