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白張り
「白張り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白張りの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅日記から」より 著者:寺田寅彦
係な人のようにうずくまっていた。このような人々の群れの中にただ一人立ち上がって、
白張りの蝙蝠傘を広げたのを逆さに高くさし上げて、親船の舷側から投げる銀貨や銅貨を....
「物売りの声」より 著者:寺田寅彦
ャツを着込んで、頭髪は多くは黙阿弥式にきれいに分けて帽子はかぶらず、そのかわりに
白張りの蝙蝠傘をさしていた。その傘に大きく、たしか赤字で千金丹と書いてあったよう....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
です。靴はどうなったのか判りません。かれが持っていたという司令部の提灯も、普通の
白張りの提灯に変わっているのです。これにはみんなも又おどろかされて、大勢の人達を....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
。すると低い松の生えた向うに、――恐らくは古い街道に葬式が一列通るのをみつけた。
白張りの提灯や竜燈はその中に加わってはいないらしかった。が、金銀の造花の蓮は静か....
「月明」より 著者:豊島与志雄
って頭を振った。何だか白茶けた気持ちになった。ぼんやり眼を挙げて眺めると、提灯は
白張りの無紋だった。それが一寸変だった。 「あら、静夫さんは蛇がお嫌い?」 わ....
「火薬庫」より 著者:岡本綺堂
のです。靴はどうなったのか判りません。彼が持っていたという司令部の提灯も、普通の
白張りの提灯に変っているのです。これにはみんなも又おどろかされて、大勢の人達を呼....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
新」前には行き倒れとか首くくりとかの死骸を早桶に入れその又早桶を葭簀に包んだ上、
白張りの提灯を一本立てて原の中に据えて置くという話だった。僕は草原の中に立った白....