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白描
「白描〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白描の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旅愁」より 著者:横光利一
の上から帆のかからぬ柱が二三本見えるだけの、簡単な、直線の部分ばかりで構成された
白描風の屏風絵だった。
「しかし、これは十の字を描いて、これこそ一番純粋な絵だと....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
に努力したようである。日本画における没骨体という進歩した技法から逆に、いわゆる、
白描の域へまで立ち帰ろうとしたのである。 油絵における技法の底の底へ沈んでいた....
「青春論」より 著者:坂口安吾
い。号泣又号泣の子規は激しいけれども、俳句としての子規は激しくなく平凡である。『
白描』の歌人を菱山修三は激しすぎるから厭だ、と言った。まったくこの歌は激しいのだ....
「想像と装飾の美」より 著者:岸田劉生
もう一つ深い味だ。魅力でももう一つ力が欲しい。 僕として、日本画をかくとしたら
白描か、黒白を主としたものに少し色をつけるものをやってみたい。しかし、どういう風....
「あのころ」より 著者:上村松園
―通称よしかんという絵草紙屋がありましたので、私は母にねだって江戸絵や押絵に使う
白描を買ってもらい、江戸絵を真似てかいたり、
白描に色をつけては悦んでいました。 ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
は暫らく世間の判断に任すとしても明治の文壇に類の少ない飛離れた人物であったはこの
白描のデッサンを見てもおおよそ推測られよう。文人乎、非文人乎、英雄乎、俗人乎、二....
「今日になるまで」より 著者:上村松園
分から絵を描くのが一番の楽しみでした。四条御幸町の角に吉勘と言って錦絵の木版画や
白描を売っている店がありましたが、使い走りをした時などここで絵を買うて貰うのが一....