白書[語句情報] » 白書

「白書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

白書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
恩を返す話」より 著者:菊池寛
。 甚兵衛が四十になった時、甚兵衛と惣八郎とが相番で殿中に詰めていた。その夜、白書院《しろしょいん》の床の青磁《せいじ》の花瓶が、何者の仕業ともなく壊された。....
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
念ないことじゃ。是非お取次ぎ下されい」と、必死の色を示した。 目付は、仕方なく白書院に詰めている家老の一人へ、その嘆願を伝えた。それを聞いた老年の家老は、「与....
空中墳墓」より 著者:海野十三
のでしょうか。それから、私はまだ松井田に出会わないのです。しかし先生は松井田の告白書をお持ちのようです。先生は松井田の居所をつきとめていらっしゃるのですか」 ....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
一通の封書を取り出した。 「すると、もしや姉が……?。」 「そうです。姉さんの告白書です。」法水はさすが相手の顔を直視するに忍びなかったが、イリヤはそれを聴くと....
鳥羽伏見の戦」より 著者:菊池寛
察して、幕府をしてその終りを全うせしむる意味で、大政奉還の止むなき所以を説いた建白書を、慶喜に呈した。当時在京中の慶喜悟る所あり、十月十三日在京の諸大名群臣を二....
近時政論考」より 著者:陸羯南
々の政弊を世人に認めしむるに至る。 西南の役に当たり兵馬|倥偬の際に、矯激の建白書を捧げ、平和の手段をもって暗に薩州の叛軍に応じたるかの土州民権論者は、大久保....
黄鳥の嘆き」より 著者:甲賀三郎
らなくてはならない僕を哀れに思って、許して呉れ給え。 二川重行拝 二川重行の告白書を読み終った時に、野村は恰度重明の自殺の報を見た時と同じような、いい現わすこ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
続出した。越前家でも備前家でも黙ってみている場合でないとして、不賛成を意味する建白書を幕府に提出した。それを約めて言えば、旧冬尾州の御隠居を総督として長州兵が京....
地獄の使者」より 著者:海野十三
箋に書いてあった文面が、また興味あるものなんです。こう書いてありましたがね、“告白書。拙者乃チ旗田鶴彌ハ昭和十五年八月九日午後十時鶴見工場ニ於テ土井健作ヲ熔鉱炉....
艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
いたしましょう。」 四方山の雑談の後、三斎は礼を述べて立上った。そして黒書院と白書院とのなかにある廊下に来かかると、そこの杉戸の前に、若狭守が一人立っていた。....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
くと、新十郎はいささかてれて、 「ナニ、さッきの逆をやったんです。つまり清松の告白書をこしらえて、否応なく問い詰めてしまったのですよ。昭和二十三年以後はこんなこ....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
薩長二藩が連合し討幕の計略をしたと聞き、これは一大事と胸を痛めた。そこで一通の建白書を作り、後藤象二郎、福岡孝悌、この二人の家臣をして将軍慶喜に奉らしめ、平和に....
南京虫殺人事件」より 著者:坂口安吾
、私と一しょに永遠に墓の底に埋めさせてちょうだい。私はこれからいまと同じ内容の告白書を綴って死にますが、私が日本人で、彼の妻であることだけは書きたくないのです。....
呪われの家」より 著者:小酒井不木
絶してしまった。 霧原庄三郎様……失礼を顧みずこう呼ばせて頂きます。 この告白書があなたのお手許に届く頃には、私は次の世で、恋しい鬼頭さんの腕に抱かれて居る....
式部小路」より 著者:泉鏡花
その壜を、母衣のすかしから、白い指で、往来へ棄てたんでがす。 後で知れました。白書薇の香水なんで。山の井医学士夫人、子爵山河内定子は、いつでもこの香水の薫がす....