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白根
「白根〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白根の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高山の雪」より 著者:小島烏水
》(三一九二米突)がそれである。やや低い山で、割合に有名なのは、日光と上州草津に
白根山(日光二二八六米突、草津二一四二米突)という同名のが二つある。これを外国に....
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
岳中、火山岩に次ぎ、高邁《こうまい》なるは花崗岩に属し(秩父岩より組成せる甲斐の
白根山系を除く)」とあるのを読んで、甲斐に
白根なんていう山があるかしらんと思った....
「白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
にも壊れかかった石祠がある、中には神体代りの小鉄板が、※びて腐蝕しながらも、奉納
白根大日如来寛政七年乙卯六月と読まれた、白峰赤石両山脈の頂で、山の荒神たちと離れ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
その事実とは、一体何事であったろうか。それは隣村で起ったことであった。 隣村を
白根村という。この
白根村は、雑穀のできる農村であった。 事件が鉱山事務所に伝わ....
「岩魚」より 著者:佐藤垢石
志した。賢彌は、十九歳になっている。 草津温泉を出発して一里半、真っ白に聳える
白根火山を行く手に見る香草温泉あたりに雪割草が咲いていた。雪解け頃というけれど、....
「香熊」より 著者:佐藤垢石
医をつとめていたことがある。この山村は、上州と信州との国境に近く、東北に八千尺の
白根火山が聳え、西に吾妻山、南に鳥居峠を挟んで浅間山が蟠踞している山また山の辺境....
「香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
、坐漁荘、枇杷ばかりではない。興津川の鮎がある。古生層の緑色斑岩を主塊となす峻峰
白根三山が、太平洋へ向かって長い裾を延ばした、その襟のあたりに水源を持つ興津川の....
「姫柚子の讃」より 著者:佐藤垢石
の逸品である。東京近県では上州のほかに常陸の国の久慈川上流に産するもの、また甲州
白根三山の東の渓谷を流れる早川で漁れる鰍も、まことにみごとである。いずれの川も水....
「冬の鰍」より 著者:佐藤垢石
根川に合する赤谷川に産するものは東京近県の絶品といわれている。常陸国の久慈川上流
白根連峰の東側に流れる早川で漁れるものも見事である。どの川も水温が低いためである....
「瓜の涙」より 著者:泉鏡花
、おのが影をおのが幹にのみ這わせつつ、真黒な蛇の形を畝らす。 雲白く、秀でたる
白根が岳の頂に、四時の雪はありながら、田は乾き、畠は割れつつ、瓜の畠の葉も赤い。....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
ど見るのは非常に好きです。そしてあなたの芸術的天分を祝しました。少年の時描かれた
白根山のスケッチやファンタスチッシュな樹下に女の横臥してる下絵など好きでした。こ....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
のやや低い凹頭を突兀と擡げているので、雪の多い季節には場所によっては、時として奥
白根と間違えられることさえあった。東京市内の高い建物や近郊の高台から、この山が望....
「日本料理の基礎観念」より 著者:北大路魯山人
その処理に工夫を要します。例えば、ねぎにしますなら、青いところを摘んでしまって、
白根だけにしておきます。それでないと、青い部分を育てて
白根の養分をなくしますから....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
で、鮮かな黄に彩られた霜葉の美観は、蓋し此処の圧巻であろう。温泉岳から金精山や前
白根に至る諸峰も指呼の間にある。奥
白根の絶巓も何処かでちらと見たようであったが判....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
の連中は下から見上げて笑っている。また河に下りた、そして朽葉の積った陰湿な崖腹に
白根葵の大きな花を見出した時には、爪先に引懸った小枝と共に満腔の不平をさらりと水....