白根山[語句情報] »
白根山
「白根山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白根山の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高山の雪」より 著者:小島烏水
》(三一九二米突)がそれである。やや低い山で、割合に有名なのは、日光と上州草津に
白根山(日光二二八六米突、草津二一四二米突)という同名のが二つある。これを外国に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
方《ゆくえ》がわからぬ、そうしているうちに、思いがけないにも思いがけない、甲州の
白根山の麓、ちっぽけな温泉の中で、あの男を見出した、かわいそうに、目がつぶれてい....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
がまだ降り足りないで、富士の頭へ残して行った一片の雨雲がようやく拡がって来ると、
白根山脈の方からも、それと呼びかわすように雨雲が出て来る。それで、天気が曇ってく....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
り難いものでしてね、天明三年の浅間山の破裂を御存じでしょう。その次に上州の草津の
白根山が破裂しましたね。あの時なんぞは、あなた、浅間山の下に石が降る、岩が降る、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
。 やがて、こちらの三人と、その女行商人とは細い道でこんがらかる。 これは、
白根山の麓《ふもと》あたりに住む「山の娘」の一行でありました。 今しも松本平方....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うど、天心に到る十六日の月が隈《くま》なく照しています。 もし、煙霧がなければ
白根山の峰つづきが見ゆるあたりに、竜之助はいつまでか立ち尽しているが、風はそよと....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
輪の神杉の巻」第五冊「竜神の巻」第六冊「間の山の巻」第七冊「東海道の巻」第八冊「
白根山の巻」第九冊「女子と小人の巻」第十冊「市中騒動の巻」までを出した、製本体裁....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
漢柏の大樹ばかりで、かれこれ一里半ばかり登りますと、西の方は日光の男体山、此方は
白根山が見えまする。 傳「どうだい、ひどい所だねえ、どうだえ、何んとか云ったッけ....
「魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
なった。下流の渋川方面には時局のおかげで、いろいろの工場が設立されて毒水を流す。
白根山の悪水は年々、濃度が高くなる。 ああ、利根の鮎はついに、亡びるのであろう....
「わが童心」より 著者:佐藤垢石
三国連山から西に続いて、渋峠の山と草津の白根火山が聳えているのであるけれど、
白根山も渋峠も、榛名山の背後に隠れて、平野からは全く視界を絶っている。しかし、昭....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
ど見るのは非常に好きです。そしてあなたの芸術的天分を祝しました。少年の時描かれた
白根山のスケッチやファンタスチッシュな樹下に女の横臥してる下絵など好きでした。こ....
「皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
松木沢からの道とともに今は全く荒廃して不明であるが、尾根の各峰に地蔵岳、薬師岳、
白根山、蔵王山、熊野岳、剣ノ山、鋸山等の名称が附してあるから、あるいは尾根を通っ....