白樫[語句情報] » 白樫

「白樫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

白樫の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
者もある。たがいに其の分量の多いのを誇って、少年の欲を満足させていた。 しかし白樫は格別、普通のどんぐりを食うと唖になるとか云い伝えられているので、誰も口へ入....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
所で、一反五畝余。小高く、一寸見晴らしがよかった。風に吹飛ばされぬようはりがねで白樫の木にしばりつけた土間共十五坪の汚ない草葺の家が附いて居る。家の前は右の樫の....
丘の上」より 著者:豊島与志雄
その丘の上の、木立の外れの叢の上に、彼等は腰を下した。枝葉の密なこんもりと茂った白樫が、濃い影を落していてくれた。彼は帽子とステッキとを傍に投り出して、ハンカチ....
お月様の唄」より 著者:豊島与志雄
こを出ると、門はまた元の通り音もなく閉じてしまいました。 城のすぐうしろには、白樫《しらがし》の森と言われている大きな森がありました。森の精はその中にまっ直《....
駅夫日記」より 著者:白柳秀湖
に咲き繚れている。 立秋とは名ばかり燬くように烈しい八月末の日は今崖の上の黒い白樫の森に落ちて、葎の葉ごしにもれて来る光が青白く、うす穢い私の制服の上に、小さ....