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「白樺派〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

白樺派の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自分だけの世界」より 著者:辻潤
する色々なリアクションが起った――その中で最も著しいのが武者小路氏を中心とした「白樺派」のイディアリズムの勃興である。その二個の精神の争闘の間に抑圧せられながら....
もの思う葦」より 著者:太宰治
いて離れなかった。 いま日本に於いて、多少ともウール・シュタンドに近き文士は、白樺派の公達、葛西善蔵、佐藤春夫。佐藤、葛西、両氏に於いては、自由などというより....
ニイチェに就いての雑感」より 著者:萩原朔太郎
壇でトルストイやドストイェフスキイやを、単なる救世軍の大将(人道主義者)として、白樺派の人々が崇拝して居たに同じである。甚だしきは、かつてニイチェズムの名が、本....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
様だった。すべてこれ等の文学は、未だ自然主義の懐疑時代を通過していない。無産派も白樺派も、無邪気な楽天的感激主義の文学であり、遠く浪漫主義発生前派の者に属する。....
若き世代への恋愛論」より 著者:宮本百合子
は、彼女たちの時代的経験に敬意を払うとともに、大なる疑問をのこしているのである。白樺派を主とする人道主義の人々は、出生した環境、階級の関係から、旧来の男尊女卑に....
あとがき(『宮本百合子選集』第一巻)」より 著者:宮本百合子
寒村の人々の生活の感銘から、この小説をかいたのであった。 当時、日本の文学は、白樺派の人道主義文学の動きがあり、他方に、自然主義が衰退したあとの反射としておこ....
読書遍歴」より 著者:三木清
流れとは別で、しかし種々の点で接触しながら教養の観念の拡充と積極化に貢献したのは白樺派の人々であったであろう。私もこの派の人々のものを読むようになったが、その影....
わが青春」より 著者:三木清
ある。できるといつも谷川徹三に見せて批評してもらった。そのころ彼は有島武郎はじめ白樺派に傾倒しており、私も多少感染されていた。こうした私であったのに、学生として....