白毛[語句情報] » 白毛

「白毛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

白毛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
《いちぼうげっこうり》にあり。寒威惨《かんいさん》として揺《ゆる》がず。かの狗子白毛にて黒斑《こくはん》、惶々乎《こうこうこ》とし屋壁に踞跼《きょきょく》し、四....
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
中には三水《さんすい》と唱える金性水《きんせいすい》、竜毛水《りゅうもうすい》、白毛水《はくもうすい》の清泉が湧き、五つの瀑布《たき》と八つの丘嶽《おか》とまた....
地球盗難」より 著者:海野十三
様な人物が、ヌーと姿を現したのであった。その人は――多分人だろうと思うが、顔中|白毛の交った無精髭をモジャモジャと生やし、大きい二つの眼はらんらんとして怪しい光....
続獄中記」より 著者:大杉栄
の男に顔を出された時には、思わずぞっとした。栄養不良らしい蒼ざめた鈍い土色の顔を白毛まじりの灰色の濃い髯にうずめて、その中からあまり大きくもない眼をぎょろぎょろ....
少年探偵長」より 著者:海野十三
。顔に、髭がぼうぼうとはえ、黒い鳥打帽子がぬげていてむき出しになっている頭髪は、白毛ぞめがしてあって、一見黒いが、その根本のところはまっ白な白毛であった。鳥打帽....
怪星ガン」より 著者:海野十三
なカブトをおぬぎなさい。それからその服も……」 そういったのは、やせて背の高い白毛の多い東洋人だった。どこからくだに似ている。 「いや、はなはだ勝手ですが、こ....
一坪館」より 著者:海野十三
まで歩いてきた。そして頭巾をぬいで背中へまわした。すると相手は、あから顔の、短い白毛頭の、六十歳あまりの老人だと分った。人の好さそうな小さい目、実行力のある大き....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
沈して頬骨が高くあらわれている。頭髪は雀の巣のようにくしゃくしゃとなり、その中に白毛がかなり目立つようになった。ミミはベラン氏をおかしいほど大切にしているが、氏....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
で、その上、簡単に室内から投げられるようなものとは、一体何だろう。 怪しい白毛(?) 私はそのときに、「崩れる鬼影」という謎のような言葉を思い出しました....
人造人間事件」より 著者:海野十三
なかった。もし赤い血にまみれ一本一本ピンと立った頤髯の根もとに、ひとつかみほどの白毛を発見しなかったら、これを博士と認知するのが相当困難であったろう。竹田博士は....
みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
と、喟然として面を暗うしたのであった。 日南に霜が散ったように、鬢にちらちらと白毛が見える。その時、赤蜻蛉の色の真紅なのが忘れたようにスッと下りて、尾花の下に....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
したが、その時隅から中山|小六が乗り出して来た。 この老人は、耳の辺まで垂れた白毛を残して、てかてかに禿げ上っているが、身体は十一、二の子供くらい――どこから....
審判」より 著者:カフカフランツ
ゃあ僕の仲間っていうわけですね」 そして彼は、次の大柄で痩形な、すでにほとんど白毛まじりになった頭髪をした男に向って言った。 「ここで何をお待ちですか?」と、....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
か師団長とか最長官の用に供せられるのだそうである。私は幾晩もこの白いシーツの上に白毛布を包んだ白いカバーを引っかけて眠った。今夜は親友が寝ている。 私はそっと....
茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
つ一つ丁寧に描いてある。前額から顱頂にかけて薄くなつた毛髪と、顳※部の手入れした白毛を交へた毛髪と、眉間の溝、鼻唇溝、さういふものまで、あらむ限りの筆力を以て描....