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「白浜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

白浜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
土曜夫人」より 著者:織田作之助
コードは集めたが、踊りたがらなかった。二年たって、八重子は軽い肺炎に罹り、南紀の白浜温泉に出養生した。ある日、彼が見舞いに行くと、八重子は旅館のホールで見知らぬ....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
るために、あらゆる手段をえらんだ。彼女の老いたる母親は何のことかわからぬ理由で、白浜温泉へ招待されたりした。女中のところへ身分不相応の品物がデパートから届けられ....
漁村の婦人の生活」より 著者:宮本百合子
随分昔のことであるけれども、房州の白浜へ行って海女のひとたちが海へ潜って働くのや天草とりに働く姿を見たことがあった....
絵本の春」より 著者:泉鏡花
しいほど蒸暑いのに、颯と風の通る音がして、思わず脊筋も悚然とした。……振返ると、白浜一面、早や乾いた蒸気の裡に、透なく打った細い杭と見るばかり、幾百条とも知れな....
久坂葉子の誕生と死亡」より 著者:久坂葉子
立ったのであった。二月のはじめ頃であった。前年の秋、東京や箱根へ遊び、一月には、白浜や龍神を訪ねたのだが、その時の晴やかな気分とは全く違って、重くるしさと苦しさ....
火傷した神様」より 著者:田中貢太郎
は温泉があった。私は下田からの乗合自動車に乗った。その途中には共産村として有名な白浜村などがあった。 河津川の口で自動車をおりて、川土手をすこし往くとすぐ谷津....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
て三年後には「自分を見出した」という言い方をもう一度使いますと、流れ流れて南紀の白浜の温泉の宿の客引をしている自分を見出しました。もっともその三年の間、せっせと....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
にそうてグルグルと迂回しつつ半島を南下する。例の支倉出発の月の浦、荻の浜、大原、白浜と南下して、ついに南端の町、鮎川に至るまで、ちょうど伊豆半島を南下すると同じ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
る。 大昔に神様の一族が三宅島へきて伊予の三島神社を勧請したのを、さらに伊豆の白浜を経て三島へ勧請したものだという。途中に立寄った白浜は今の白浜明神がそれだと....
金狼」より 著者:久生十蘭
しても逃しっこはない。それで君のほうはどうだった?」 「野外勤務さ。……今日まで白浜温泉にいた」 「それで、これからの作戦は?」 「こんな風に関西へ陣地をしいた....
一寸怪」より 著者:泉鏡花
物の群集で雑沓して、売物店まで出たとの事。 これと似た談が房州にもある、何でも白浜の近方だったが、農夫以前の話とおなじような事がはじまった、家が、丁度、谷間の....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
りの山伏が交って、二人船頭で、帆を立てました。石崎、和倉、奥の原、舟尾、田鶴浜、白浜を左に、能登島を正面に、このあたりの佳景いわむ方なし。で、海上左右十町には足....
ひとりすまう」より 著者:織田作之助
――と彼は語り出した。彼が二十一歳の時の話という。 ――その女を見たのは、南紀白浜温泉の夜更けの海岸だった。その頃京都高等学校の生徒であったぼくは肺患の療養の....
俗臭」より 著者:織田作之助
最近彼女たちの正月の晴着を収めてたんまりもうけた呉服屋は、この正月には一家総出で白浜温泉へ出掛けようと思っている。児子家では、この正月から年始の客に酒肴を出して....
来り人の地位と職業」より 著者:喜田貞吉
井上祖父八※ 同 岡本常吉※ 同 佐藤素平※ 同白浜平作※ 同 那来直八※ 岡本常吉小家 岡本常八※ 民政掛....