白滝[語句情報] »
白滝
「白滝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白滝の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
て、 「そこで、御馳走は、」 「綱次さんが承知をしてます。」 「また寄鍋だろう、
白滝沢山と云う。」 「どうですか。」 と横目で見て、嬉しそうに笑を含む。 「い....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
に候。 この次の日曜には、行田からいま一|息車を飛ばしてやって来たまへ。この間、
白滝の君に会ったら、「林さん、お変りなくって?」と聞いていた。また例の蕎麦屋でビ....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
の頃、讃岐に角力がはやり、大関には天竺仁太夫つづいて鬼石、黒駒、大浪、いかずち、
白滝、青鮫など、いずれも一癖ありげな名前をつけて、里の牛飼、山家の柴男、または上....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
に困難だ。 立ちよって一皿を奮発すれば冷たい水の中から幾本かを取出して、小皿に
白滝を突き出し、これに酢醤油かけて箸を添えて出す。啜りこむ腹に冷たきが通りゆくを....
「悪獣篇」より 著者:泉鏡花
ず、丁々と鼓の音の響いたのが、潮や満ち来る、どッと烈しく、ざぶり砕けた波がしら、
白滝を倒に、颯とばかり雪を崩して、浦子の肩から、頭から。 「あ、」と不意に呼吸を....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
々上手に光りがあててあった。曾我の討入りの狩屋《かりや》のところなどの雨は、後に
白滝《しらたき》という名で売出した、銀紙のジリジリした細い根がけ(
白滝として売出....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
うと消え失せる。注すあと、注すあと、割醤油はもう空で、葱がじりじり焦げつくのに、
白滝は水気を去らず、生豆府が堤防を築き、渠なって湯至るの観がある。 「これじゃ、....