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「白点〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

白点の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ふみ迷って、おぼつかなくも山路をたどる夏のゆうぐれに、路ばたの草木の深いあいだに白点々、さながら梅の花の如きを見た。 後に聞けば、それは木蓼の花だという。猫に....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、八足または十二足を具え、鈎《かぎ》ごとく曲った嘴《くちばし》ありとも、また単に白点を頂にせる蛇王だともいう。雄鶏が卵を生む例はたまたまあって余も一つ持ち居る。....
月世界探険記」より 著者:海野十三
は何者も棲んでいないものと信ぜられていた。だから「危難の海」に現われたこの小さい白点は、月世界の無人境説の上に、一抹の疑念を生んだ。 念のために、二百|吋とい....
原爆詩集」より 著者:峠三吉
九五一年 きょうも燃えあがる雲。 それをかすめ ふわりと浮遊する たしかにあれは白点二つ、 あ・あれだ! 地球の裏から無線でひもをつけた 原爆効果測定器の落下傘....
南国太平記」より 著者:直木三十五
うに、その白い点の方角へ、落ちかかった。それは、正確そのもののように――そして、白点が、上下に、左右に、あわただしく閃く、と見る瞬間、黒と白とは一つになって、一....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
んでしょう」 モコウの指さすほうを望み見ると、水天|髣髴のあいだに一点の小さな白点がある。ぼくは雲のひときれだろうと思った、だがじっとそれを見ているが白点は少....
昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
は泣声《なきごえ》を出したが、もう仕方がない。翼をはなれた爆弾は、見る見る小さい白点となって、碧海湾の奥の入江へ落ちて行った。 ごオーッ、緑の波はくだけて、時....
三国志」より 著者:吉川英治
いましたが、四本の脚が、みな白いのを四白といい、これも凶馬とされていますが、額に白点のある的盧は、もっと凶いといわれています。それを乗用する者に、必ず祟りをなす....