白瓜[語句情報] »
白瓜
「白瓜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白瓜の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
々した枝豆の塩ゆでも悪くない。しかも見るから夏らしい感じをあたえるものは、胡瓜と
白瓜である。胡瓜は漬け物のほかに、胡瓜|揉みという夏向きの旨い調理法がむかしから....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
えた。 三人は氷店に休んで行くこともある。母親は帰りに、八百屋に寄って、茄子や
白瓜などを買う。局の前で、清三は母親を先に帰して、荻生さんの室で十時過ぎまで話し....
「火星の魔術師」より 著者:蘭郁二郎
さであってもこうまでは愕かされはしなかった筈だ。寧ろ九州地方の茄子のように、あの
白瓜ほどもある大きさを、面白く思ったに違いないのだ。 だがこうして、あらゆるも....
「春昼」より 著者:泉鏡花
に、そういう不料簡を出すべき仁でないと思いました、果せる哉。 冷奴に紫蘇の実、
白瓜の香の物で、私と取膳の飯を上ると、帯を緊め直して、 (もう一度そこいらを。)....
「夜の靴」より 著者:横光利一
。 八月――日 南瓜の尻から滴り落ちる雨の雫。雨を含んだ孟宗竹のしなやかさ。
白瓜のすんなり垂れた肌ざわり。瞬間から瞬間へと濃度を変える峯のオレンヂ色。その上....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
風が立ちます。茄子をいつも好い色にと思うと、なかなか気を附けねばなりません。若い
白瓜の心を抜き、青紫蘇を塩で揉んで詰めて押したのは、印籠漬といって喜ばれましたが....
「西瓜」より 著者:永井荷風
で、大方そのせいでもあるか、成人の後に至っても瓜の匂を好まないため、漬物にしても
白瓜《しろうり》はたべるが、胡瓜《きゅうり》は口にしない。西瓜は奈良漬《ならづけ....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
の水気を拭き取って揚げてもよし、胡瓜《きゅうり》の水気を拭き取って揚げてもよし、
白瓜《しろうり》を湯煮《ゆで》て水気を切って揚げてもよし、そんなものへは白いソー....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
布《しおこんぶ》 秋 第百九十二 昆布《こんぶ》スープ
白瓜《しろうり》のフエタス 秋 第百九十四 鮎と犢《こうし》 ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
が少しもない。痩せッぽちなのだ。しかし、声が太い。 「おい。おい」 連れている
白瓜みたいな弟子を振顧って、 「又八とやら。おい又八坊」 「はい、はい」 そこ....
「夏日小味」より 著者:北大路魯山人
ったかつおぶしの片々を、木の錦木のへらへらになぞらえたものにほかならないと思う。
白瓜の皮――
白瓜、これはあさうりとも、また越瓜ともいう。
白瓜を賞味するのはこれか....