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白痴美
「白痴美〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
白痴美の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
て、ミルキ語がわからんというのか。それは実に不便だネ」 とは言ったが、いわゆる
白痴美というのであろうか、アネットの美しさに閣下はますますひきつけられていった。....
「巡査辞職」より 著者:夢野久作
誰一人婿に来る者が無いのには両親とも弱り切っていた。のみならず所謂《いわゆる》、
白痴美というのであろう。その底無しの無邪気な、神々《こうごう》しいほどの美しさが....
「白蛾」より 著者:豊島与志雄
性的なやさしさとかふくよかさとか柔かさとか、そういうものを越えて、大袈裟に言えば
白痴美とも言えるようなものが湛えられていました。この一種の
白痴美が、彼女とお千代....
「花ふぶき」より 著者:豊島与志雄
かりでなく、憎悪をさえも感ずるのだ。白痴だということだけでは許されない。白痴にも
白痴美というものがある。だが千代には何等の美も認められない。ただ下劣で醜悪だ。そ....
「神サマを生んだ人々」より 著者:坂口安吾
たのもしくなるばかり。そのうちに、老婆に代って女主人が現れた。なるほど、美しい。
白痴美というのかも知れぬが、口数少く表情に乏しいから、神様の一族のような気品があ....
「桐生通信」より 著者:坂口安吾
墓の壁画や、なおそれ以上に白痴の作品に似ているが、現代人の美の好みも美人の好みも
白痴美一辺倒的のオモムキがあるようだ。マリリン・モンローやヘプバーンへの圧倒的な....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
けど、美しいことは、いまでも美しいわ……でも、神月の美しさって、空虚な美しさよ。
白痴美といったようなもんだわ」 腕時計に目をやりながら、 「ともかく、あなた、....